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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
892/957

892 胸時々実況

今回シエル

 試合が始まると同時に激しい近接戦闘。子供の喧嘩とはわけが違う…ただの殴り合いとは違って、そこには駆け引きや、戦略性、わざと攻撃を当てさせたり攻撃を軽くして、次の攻撃に力を入れたりと、2人の間には物凄いぶつかり合い…大人と子供の様な体格差だが、リーチの差を持ち前の才能でなくしているラミアお嬢様、未だに本調子ではないとはいえ、サクラお嬢様に引けを取らず、戦い続けている。


「子供の喧嘩の様じゃな。」


「そうでございますか? 私には、武術の達人の試合の様にも見えます。」


 実況席で、今日も変わらずベラドンナ様とリリアナ様の実況をされている。エルの代わりに私がやってますが…誰も気付きませんね。


「ベラドンナは何を言っておるんじゃ? どうみても、子供の喧嘩じゃろ…殴り合いしかしておらん。」


「いえいえ、駆け引きや戦略性。とても、子供の喧嘩には出来ないことをされております。」


 相変わらず、意見が食い違い、ずっともめていらっしゃる…バカじゃないんですから学習してほしいです。


「でも、かなりランクの高い戦いをされてますよね?」


「それはそうじゃが…殴り合いじゃと、喧嘩じゃろ?」


「いいえ、違います。お嬢様方のあの戦いっぷり、喧嘩の域を超えていらっしゃるではありませんか。」


「なら、どつきあいじゃな?」


「違います。お嬢様のあれは、武術に近いものでございますよ。」


「ムゥ…なんの差じゃ?」


 相変わらずの…脳筋ですね。


「いえ、何でもございません。」


「ムゥ……また、相変わらずじゃな。」


 2人のお嬢様は、激しさを増していく…ラミアお嬢様の蹴り、サクラお嬢様の叩き、確かに喧嘩のようにも見えますけど…喧嘩じゃない。べつに憎んでるわけでも怒ってるわけでもなく、試合。心なしか、笑っておられる。


「ラミアお嬢様も、ラミアお嬢様もとても楽しそうに戦われますね。」


「ムゥ……リリアナも戦い気分じゃな。あとで、ベラドンナ手合わせお願いするのじゃ。」


「物壊さないでくださいよ…」


 脳筋2人の面倒を見るのは勘弁してほしいですからね…リリアナ様の嬉しそうなあの顔。ベラドンナ様のあのニコニコとリリアナ様を見つめていらっしゃる。会場の真ん中で殴り合いに必死な2人、お互いに魔法を使うのは牽制するために近接戦闘をされている。


「しかし、相変わらず……中々試合がおわらんのぅ。殴り合いじゃと、見映えせんのじゃ! シエルやエーアイのように投げや、絞め技なんてあると見映えあるんんじゃがなぁ。」


 リリアナ様の実況を聞いていたのか、ラミアお嬢様がサクラお嬢様の腕に足を絡めつけた。物凄く器用な足つかい…エーアイ様もあんな足つかいでリョウ様と……? って、何を考えてるんですか! 全く変態じゃないんですから……


「おお! 本当にした! しおったのじゃ!」


「ですね~」


「リリアナ様は、本当に好きでございますね。」


「やっぱり、観るのも悪くないのじゃ……」


「でも、本当は戦いたいんですねー、リリアナ様らしいです。ロリロリのくせに、生意気です。」


「生意気とは何じゃ……ブッ飛ばしてあげるのじゃ!」


「ぶ、ぶっ飛ばすなんてヒドイです! ね? ベラドンナ様?」


「そ、そうでございますね……」


 ベラドンナ様はなんか引き気味……


「しかも! いま! ロリ! ロリアナ! って言ったじゃろ! リリアナはセクシーで我儘ボディの超絶美少女じゃぞ!」


「美少女なのは…事実ですが、我儘ボディじゃないです! 私の方が胸もウエストも尻も我儘ボディです!」


「あの……マイク越しにそのような話をされるのは。」


 ボンッ!

 キュッ!

 ボンッ!


 大きな胸を今日は小さく見せるように努力されておらず、大きな胸とまさに我儘ボディというにふさわしい細いウエストに少し大きめのエロい腰つきとお尻。エロいし、エロいし、エロい! 私が男だったらむしゃぶりつきたいあの体! おぉ、エロいエロい!


「シエル様、そのような目で見られると…恥ずかしいですよ?」


「これじゃから、エロ妖精は…やれやれじゃな。」


「ん! 酷い言いようですね!」


「さっさと実況をしないといけないのじゃ。」


「自分が話、脱線させたんですよ!」


 リリアナ様は小さくも、大きめの胸をたわわんとベラドンナ様のように揺らそうと頑張って胸を寄せている…自分の胸とベラドンナ様の胸を見比べてたやれやれじゃなと言って、また実況を始めた。


「おお! いけ! ラミアそこじゃ! サクラのあの小生意気な顔にパンチじゃ!」


「実況者が偏った実況してどうするんですか…」


「娘なんじゃからいいんじゃよ。」


「でしたら、私も言っちゃいますよ? なんて言ったって! 私もお母さんに当たるんですからね!」


「……お取込み中申し訳ございませんが、お嬢様のお母様に当たる方はそれなりにいらっしゃるのでは?」


 綺麗な服で、色気づちゃってとか思ってましたけど……思ってましたけど…ベラドンナ様の今のこの態度程、ムカついたわけじゃないですよ…左薬指に輝く指輪をちらつかせてにやにやと笑っているベラドンナ様、自分もその1人ですと言いたげな、あの表情…本当にイラつきます!


「デカパイメイドのくせに……」



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