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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
880/957

880 お散歩

今回ミズキ

「おしゃんぽ♪ おしゃーんぽ♪ おねーちゃんとおしゃーんぽ♪ みーずきおねーちゃんとおしゃーんぽ♪ みーれいちゃんのおしゃーんぽ♪」


「みれーいちゃん♪」


 ミレイちゃんは歌いながら、スキップしながら歩いている。


「ミレイちゃんジュース買ってあげようか?」


「うん! ミレイ! とってものどがカラカラだヨ!」


「そっか、ちょっと待ってね。」


「うん!」


 ミレイちゃんはずっと歌いながら同じところをスキップしながら回っている。その間にミズキは、ジュースを買いに行くことにした。


「ありがとうございました。またのご来店を。」


「はーい!」


 戻るとミレイちゃんの所に戻っても、ミレイちゃんの姿がない。


「あれ…ミレイちゃん! ミレイちゃんどこ!?」


「ヒッグ、フッグ、エッグ、エッグ…」


どこかで、泣き声が聞こえる…


「ミレイちゃん!?」


「…?」


 ミレイちゃんは泣いてる子の傍でよしよしと頭を撫でてる。しかもミレイちゃんよりも年上っぽい…カンナちゃんよりも年下位の子?


「どうしたのかな?」


「泣いてるヨ…」


「ん? あーうん…」


 外では、ラミアのお母さんと大リリアナ? あーリリアナのお母さんかお姉さんの…


「お姉ちゃんも泣くことある?」


「え? あるよ? 勿論。」


「うーん…尊敬している人よりも優れた時? それとも、裏切られた時?」


「え? 言ってる意味が分からないけど…ミズキは、こけて泣いたり、痛くて泣いたり、わからなくて泣いたり…かな?」


 ミレイちゃんは一瞬目が変わった気がしたけど…気のせいかな。


「ミレイ、この子のお母さん探すよ!」


「…ミズキが探してあげる。ミズキ、人探し得意だからね。」


「だって、おねーちゃんやしさいヨ? いつまでも、ないてるとミレイこまるヨ!」


 ミレイちゃんは泣いてる子相手に容赦なく頭をバシバシ叩く、ミレイちゃんからしたら年上の子を平気な顔で…いや、困った顔で…


「お姉ちゃんどうやって探すの?」


「え? えっと…お母さんどんな魔法使うのかな?」


「火…」


 泣きながら答えてくれた…

 該当者…無茶苦茶いる…


「もう少し特徴ないかな?」


「お母さん、メルラン。火の魔法得意。」


「そ、そっか…」


 …名前で人捜すのって難しいんだけどね。


「おねーちゃん、アレ、アレ。」


「?」


「あくせすして、しらべたらすぐどこでだれがなにしてるか、わかるって、かんなおねーちゃんいってたヨ!」


「そうなんだ…」


 難しくてよくわからないけど…やってみよ。


「……ミレイちゃんどうするかわかる?」


 ごめんね、見た瞬間からわからない。


「わかるヨ!」


 わかるんだ…


「へー、どうしたらいいのかな?」


「まずは、魔力を操作して機械に魔力を伝達させて、アドミンを取るって。」


 言ってる意味が全く分からない…


「ここに魔力…早くしてヨ」


「え? うん。」


 ミレイちゃんの言う通りに作業してたらホントにどこにいるか見えるみたい…やってること、悪いことだよねきっとこれ…カンナちゃん。悪いこといっぱいしてるし…


「ここにいるみたいだヨ!」


「お姉さんと一緒に行こうか?」


「うん。」


「ミレイも! いっしょ! いっしょがいいヨ!」


「そうだね…」


「?」


 ミズキいらなかったんじゃ…ミレイちゃんって1人の時どうしてるのかな?


「ん?」


 ミレイちゃんはミズキの事どう思ってるのか知らないけど…ずっとにこにこしてる。



「ママ!」


「どこ行ってたの? ほら、探してくれた人にありがとうは?」


「うん! ありがと!」


「ありがとうございます…娘が、大変迷惑をお掛けしました。」


 母親はミズキ達をみるなり、態度を変えた。ベラドンナに雇われてる人か、お父さんに雇われてる人なのかな…


「うん! ミレイ、楽しかったヨ!」


「ありがとうございます。」


「ミレイちゃん、いこ…」


「わかったヨ! じゃあね!」

 

 ミレイちゃんは呑気に手を振っている…どうやら、試合はラミアちゃんのお母さんが押しているみたい。遠くから魔法を連発している。複数個の用途が違う魔法をたくさん使うのは難しいんじゃなかったの? 物凄い数の魔法を平然と使ってるし…


「おねーちゃん…げんきないヨ? だいじょーぶ?」


「うん。」


「ミレイ、おねーちゃんだいすきだヨ! でも、わらってるおねえちゃんがすき! いちばんだ~ヨ!」


「ありがと…」


「う~ん…ミレイ、おもしろいはなしいっぱいあるヨ!」


「大丈夫だよ…ちょっと疲れただけだから。」


「ミレイ、お姉ちゃんが心配だヨ?」


「大丈夫だよ…」


「ム! ミレイ、こんなにもしんぱいしてるんだヨ! おねーちゃん、全然わかってないヨ!」


「そ、そうだね…」


「ムゥゥゥ」


 ほっぺたをパンパンの風船のように膨らませて怒り始めた…


「ミレイちゃん、ごめんね?」


「おねーちゃん、ミレイ、おねえちゃんのことだいすきだヨ? ミレイ、大きくなったらけっこんするの! おねえちゃんたちと! ミレイ、およめさん!」


「う、うん…」


「おかあさんもきっとよろこぶヨ!」


「そ、そうだね…」


「おねえちゃん、きらい! いいかげんだから!」


「そ、そんなことないよ…」


「……気にしてるの? ミレイ達が、他の子達と違うこと。」


「別に…」


「気にしてるヨ!」


「あんな風にされて、気にしないほうがおかしいよ! ミレイちゃんの方がおかしいの!」


「ミレイ、まだ小さいヨ! わからないヨ!」


「ミレイちゃんのくせに!」


「ミレイ、おねえちゃんとちがって,てきぜんとーぼーしないヨ!」


「ミレイちゃんなんて、知らない! 1人で帰って!」


「あ!」


 ミレイちゃんとつないでいた手を振り払ってミレイちゃんを置いて走って帰った。







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