849 仲直りと誤解
今回コチョウ
「シエル、来たよ!」
……ドアをノックしても返事がない。折角仲直りしようと思ってたのに。
「シエル! あぎゃ!!」
どをおっもいっきり叩こうとしたらドアが開いた…そのせいで、こけちゃった…
「シエル?」
「……コチョウ様があまりにもうるさいのでお通ししろとシエル様が。」
「え? 私、スっごく嫌われてない?」
「……もし、それを本気を言われてるのでしたら、今一度、ご自分のシエル様に対して取られた行動をお考え直し下さい。」
「は…はい。」
妖精メイドに怒られた…ミレイちゃんと大差ないぐらい小さいくせに。
「その行動がシエル様を泣かした回数は数知れず…」
「え? すっごいディスってるよね!? 面向かってディスられるの!? 私!?」
「シエル様は奥の部屋です。」
「無視!? もういいよっ!!」」
「?」
妖精メイドは不思議そうな顔をしている…私の方が不思議だよ!
「シエル、どうしたの? 約束だったよね? 仲直り。」
「……仲直りまで約束した記憶はありませんが、マスターが許して下さるのでしたら、私はそれで構いません。」
シエルは、また泣いている……
「シエル、何かいうこと無いの? 私、折角一番に帰って来たのに!」
「マスター、おかえりなさいです。」
「うん!」
「カマッテチャンですか…」
「ち、違うわよ!」
「どうなんですかね…何かあったんですか?」
「こっちのセリフだよ! どうして泣いてるの!? 心配、心配だよ!」
「相変わらず、言動がミズキちゃん以下ですね。よくそれで、教師出来ますね。」
「で、出来てるもん……」
「ミズキちゃんが、何かしたんですか?」
「え!?」
シエルはエスパーでもあったの!? …シエル親バカだから、何か言われそうだから何も言わない方向でいたけど、言った方がいいのかな…どうなんだろう。
「な、何もされてないよ…」
「…嘘下手ですね。」
「そんなことよりも、如何してシエル泣いてるの? 私何もしてないよ? あ、わかった! ベラドンナね…うん、そうよね、そうに決まってるわ! なにせ、ベラドンナは機嫌が悪いと目つきも悪いし、朽ちも悪い! たまに暴言言われるし…コチョウ様はいつでも、可愛らしいですねwって煽ってくるんだよ…本当に性格悪いよ。」
「ベラドンナ様はとても、お優しい方ですよ? 寧ろ、私の味方に近いですし…」
「嘘! それ以外に、シエルに嫌がらせするような人なんて…わかった! リョウでしょ! アイツなら言いかねないわ! きっと、下手くそとか、言われちゃったんでしょ? 大丈夫よ、私も、3回目ぐらいまで、気持ちよくないって言われてたから! 仲間ね!」
「・・・…痛いって言われてて、そういうことやらして下さらないんですよ、リョウ様は。」
「? 私が言ったときはやってくれたのに…あれ、でも最近はずっと、お前はちょっと…って言われてるわ! どうしてよ! 私の体、物凄いスタイルいい自信あるのに! なかったら、グラビアやらないし! 女優もしないわよ!」
「……そ、そうですね。」
「ふむふむ・・・じゃあ、リョウをちょっと、とっちめてくるね!」
「あ! ダ、ダメですよ! 今は、あの女がいるので、やめた方がいいですよ!」
「あの女?」
シエルが、あの女とか言う時は、喧嘩してるか、シエルがスゴイ嫌ってる時かくらいしかないのに…誰なんだろう。
「ホ、ホワイト様ですよ、あの女、私がリョウ様に近づくの凄い嫌ってるんですよ! たぶん今は誰も近づけたがってない…かと。リリアナ様の様な、ホワイト様に睨まれても動じない位の気持ちがないと無理ですよ。」
「大丈夫よ、何せ私、スっごく強いんだからね! シエルはへなちょこだからね、仕方ないよね! 私がシエルの代わりにガツンと言ってあげるわ!」
「で、ですが…あの女に逆らったら後が怖いですよ…」
「大丈夫よ、どーせ、エーアイなのは一緒だし、怒らないわよ。」
「あれは怒りますよ…」
「何かされてるの? 私が懲らしめてあげるから、何でも言って? ね?」
「いいですよ、面倒ですし…」
「シエルのビビり! 臆病者!」
「なんとえも言ってくれて構いませんよ、事実ですから。」
「ううぅ…バーカ、バーカ!」
「とても教師をしたり、女優したり、モデルしたりと色々なことをしている方とは思えないような発言ですね。」
「どう? シエルと違って、毎日働いてるんだからね! 私は!」
「ええ、凄いと思いますよ? でも、私がニートみたいな言い方はヒドイですよ…私、生物学者してるんですからね。」
「へぇ~」
「な、なんですか? さては、信用してませんね? 本当なんですからね! 私、生物の子と凄く調べてるんですからね!」
「ふ~ん…疑ってはいないけど、変わったことしてるのね。可愛いんだから、私と一緒に芸能界来ても良かったのに。なんだか知らないけど、ラミアちゃんが私のポジション狙ってるみたいで、凄く怖いんだけど。」
「此間もうテレビに映ってましたね、子役でしたけど…演技力凄いですね。」
「そう! そうなのよ! それに、母親譲りの綺麗な顔立ち。私より美人な顔してるじゃん。」
「マスターは可愛い顔ですからね~仕方ないですよ。」
「で、でも…」
シエルと話していると、誰かが、ドアをノックもせずに入ってきた。
「おかーさーん! ただいまー!!」
ミズキちゃんが、勢いよくシエルに飛びついていった。小さいのに、凄いジャンプ力…運動神経皆無だったはずなのに…成績も一番下だった位なのに。
「……お母さん、これ、お土産だよ!」
「わー、何を買ってきてくれたんですか?」
「じゃーん!」
「あー、海牛の置物ですか? 嬉しいです! ありがとうございます。」
シエルはそういって、貰った置物をガラス棚に飾った。
「…お姉ちゃん、どうしてここにいるの? みんな集まってた時に居なかったくせに。」
「マスターは、私に会うために速く帰ってきてくれたんですよ。それに、マスターはあまり一緒に居れなくて当然なんです。なにせ、人気女優なんですからね。ミズキちゃん人混みに巻き込まれないようにしてくださってるんですよ~」
シエルはそういいながら、ミズキちゃんを抱っこした。10歳にしては小さいミズキちゃんを抱き上げる位、私やシエルなら簡単に出来る。シエルが大体160㎝で私が165㎝といったところか…
「ふ~ん…お母さんイジメられてない? 泣いてた後あるよ?」
ミズキちゃんはそういって、私の方をチラッと見てきた。私が、やったと思っているみたい。
「わ、私じゃないよ! 最初から泣いてただもん…私は慰めてただけだよ…」
「お姉ちゃん、嘘つきだから信じない。お母さん大丈夫? ミズキがおねえちゃん追い払ってあげるからね。」
「あ、ミズキちゃん、本当なんですよ。マスター慰めてくれただけなんですよ。」
「……お母さん脅されてる。お姉ちゃんでも、お母さんを苛めるのは許せない!」
「私、シエル苛めたことないよ!」
「ううん! こないだもイジメてた! お母さん泣かしてた!」
「か、勘違いだよ…シエルが泣き虫なだけだから…」
ミズキちゃんは私のいうこともシエルのいうことも聞かずに私を悪者扱いしてくる…
「シエル……」
「お母さん、ミズキが追い払ってあげるから降ろして!」
「えっと……ミズキちゃん、大丈夫ですよ、マスターはイジメるような悪い人じゃありません。全部ミズキちゃんの勘違いなんですよ。だから、マスターにごめんなさいしましょ? ね?」
「……お母さんがそういうなら、わかった! でも、まだお姉ちゃんの事信用できない。」
「だから、勘違いなんだってば!」
「マスターも、子供相手に向きになるから信用されないんですよ。」
「うぅ…だってぇ……」
ミズキちゃんは私が落ち込んだ態度を見せると嬉しそうにシエルにベタベタ甘え始めた。




