831 騒がしい
今回ミズキ
部屋にミレイちゃんが来てから騒がしくて宿題が全然進まない…
「ミレイちゃん静かにして。」
「あしょぶの! おねーちゃん!」
「お姉ちゃん宿題してるの、忙しいの。」
「ブッブッブッブッブ!!」
また怒り始めた……しばらく話しかけてはこないからいいか。
「~♪」
なにを気に入ったのか知らないが、ミレイちゃんは機嫌よくなって鼻歌をし始めた。
「ミレイちゃん何かあったの?」
「ブッブッブッブッブ!!」
「あっそ。」
ミレイちゃんはしばらく話してくれなさそう…さっさと宿題やっておくか。
「~♪」
「終わったぁ~!」
「あっちょ。」
「ミレイちゃんまだ怒ってるの?」
「ミレイ、もうおねーちゃんとは結婚ちてあげないヨ」
「ミレイちゃん滑舌だけじゃなくて頭も悪いんだねー」
「ミレイかちこいヨ! おねーちゃんの方がバカだヨ! ここ間違えてるヨ!」
「あ、本当だ…」
「おねーちゃん! 謝って! ミレイの方がかしこいヨって!」
「ミレイちゃんの方がお利口さんだね。これでいい?」
「うん! ミレイ、おねーちゃんと結婚してあげるヨ!」
「そ…そっか。」
ミレイちゃんは随分とおかしなことばかり…はぁ。
「ミレイちゃん何か用事でもあったの? ミズキの部屋に来るのは滅多にないのに…」
「おねーちゃん! ミレイ、しゅごい! しゅごいヨ!」
「凄いの? なにが…」
「ミレイ、おかーさんに勝ったんだヨ!」
「コチョウお姉ちゃんに?」
「ソダヨ!」
「何をして勝ったの?」
「おかーさん、ミレイ暴れるからっていっぱいいろんなことしてきた! ミレイ、暴れないのにひどい!」
「そ、そうだね…」
最近の暴れっぷりは凄まじいと思うんだけど…怒ったら髪の毛引っ張ってくるし、痛いし…
「おねーちゃん、小さい! ミレイの方が大きいヨ!」
「……ミズキ、そこまで小さくない。」
「小さいヨ! おねーちゃん、一番小さい!」
「ミレイちゃんももうお姉ちゃんなんだからしっかりしないとダメだよ?」
「ミレイ、双子見てきた! かわいい! ミレイいっぱい遊んであげた! リリアナ喜んでた! ミレイもうれしい! おねーちゃん、ミレイいい子だヨ!」
「何が言いたいのかわからないけど…よかったね? お姉ちゃんは今からクラブ届書くからね。」
「ミレイもしゅる!」
「ミレイちゃんはまだ無理だよ…もっと大きくなったらね?」
「ミレイ、大きくなったらいいの?」
「そうだよー、ミレイちゃんが学園に来れるくらい大きくなったらね。」
「ムググウグググ…」
「だ、大丈夫!? どこか痛いの!?」
「ムムゥゥゥ…」
ミレイちゃんは突然唸り始めた…何か悪いものでも食べたのかな? ミズキの部屋にはそんなもの落ちてないはずだけど…
「何か食べちゃったの? 吐き出さないとダメだよ? えーっと…どうしよ。」
今はメイドさんたちに買い物頼んだから部屋には誰もいないし…どうしよ。
「ミレイちゃん…メイド長呼ぶ? それともお母さん呼んでこようか…どうしよ。お姉ちゃんなら…コチョウお姉ちゃんは居ないし…サクラお姉ちゃんはダメだろうし、カランお姉ちゃん…部屋から出てきてくれるかな…」
「ムムムムムム」
「ねぇ、本当に大丈夫? もしかしてだけど…トイレ? トイレだったらあそこだよ?」
「ッパ!」
「わっ!! な、なに?」
「ミレイダヨ!」
「し、知ってるよ?」
「大きくなったヨ!」
「え? うん……」
大きくはなってないけど…それにしてもミレイちゃんやっぱり地味にぽっちゃりしてるよね…お腹ポンポンって感じだし…幼児体系っていうのかな?
「はぁ…心配させないでよ。お姉ちゃん、とっても心配したよ…」
クラブ届…おねーちゃん勝手に空中競技やるとか言って作っちゃってたし…ミズキはどうしよ。
「あれ…ミレイちゃん?」
気が付いたらどこにもいない…ドアが開く音はしてないからミレイちゃん部屋にいる筈だけど…
「ミレイちゃーん!」
「ここだよ?」
「ミレイちゃ…ん?」
「そうだよ! ミレイだよ!」
いつも通りの真っ白な髪をサイドポニーにして、にこにこと笑っているが…両目とも赤いし、いつもよりも賢そう。
「ミレイちゃん、眼充血してるよ?」
「ちがうよ、お姉ちゃん。ミレイ賢くなったからだよ。ミレイ、大きくしようと思ったけど間違えたんだよ。ミレイ、どんくさいから仕方ないんだよ。」
喋り方だけいつも通りだけど…いつもと違って違和感凄い。言葉おかしいんじゃなくておかしくしてるような感じ…
「ミレイちゃんどうしたの? 頭うっちゃった?」
「頭はどこにもぶつけてないよ? ミレイ、失敗した!」
「そ、そう……」
「いつも、ちょっとしか使ってないから失敗した! それに、体の大きさ大きくできるけど、戻れなくなるからやめた! 寿命減っちゃうから!」
「寿命減る? 何言ってるの?」
「ミレイ、魔法使った! 過剰な力を加える魔法。知性をあげすぎちゃったんだよ!」
「眼が赤いのはなんで?」
「ミレイ、魔眼切れたからだよ!」
「それが魔眼じゃないの?」
「ミレイ、元々赤い眼だよ! いつも青くしてるの! お母さんがしていないとダメって言うからしてるの!」
「眼が赤い人なんてうちには居ないよ?」
「ミレイ、養子じゃないよ! お母さんからちゃんと産まれたよ! 産まれた時から魔眼使いっぱなしなんだよ! だから目が青いんだよ!」
「そ、そうなんだ…」
なにかの病気にでもなっちゃったのかな…確か、ちゅうに病? カランお姉ちゃんが前に言ってただけだからあんまり覚えてない…
「ミレイちゃん、元に戻るの?」
「戻るよ! ミレイ賢いから!」
「そ、そうなんだ…今日はお利口さんじゃないだね……」
「あ、お利口さんだよ!」
「元に戻してもらわないと、ミズキがコチョウお姉ちゃんに怒られそうだよ…」
「戻したヨ!」
「うん…ミレイちゃん何がしたかったの?」
「ミレイ、おねーちゃんのがくえん行って、おねーちゃんといっしょが良かったんだヨ!」
「そうなんだ…」
「おねーちゃん、ミレイが結婚ちてあげるヨ! おねーちゃん、皆と結婚するんだヨ!」
「え? ミレイちゃん、お姉ちゃん達ともするの?」
「そうだヨ! ミレイ、お姉ちゃん大好きだからするんだヨ!」
「そ、そっか…」
誰か本当に助けてほしい…ミレイちゃん、何がしたいのか全く分からないし、我儘だし、自分勝手だし、すぐ怒るし、泣くし、めんどくさいよ…




