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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
830/957

830 仕事

今回ベラドンナ

「ホワイトから聞きましたがご主人様……」


「ん?」


 ご主人様はいつも通り、のほほんとした態度でくつろがれている。


「ご主人様…私はご主人様のことをしっかりと見れておりませんでした。確かに私の方が大人ですが、ご主人様も大人です。」


「そうかな…」


「はい。」


 ご主人様は少し嬉しそうに寝そべられていたソファに顔をうずくまれた。


「あの…ご主人様?」


「ん、大丈夫。」


 ご主人様はいつも通りの表情をされている。


「ねぇ…今日は何しに来たの? 行きたいところあるから…」


「申し訳ございません。エーアイの所でございますか?」


「そうだよ。行かないとね? それに、リリアナの所も…」


「ご主人様は愛妻家ですね。」


「愛妻家? なにそれ…」


「妻を愛しているとでも思っていただければよろしいかと。」


「そう…そういえば、ちょっと前に結婚考えてるとかどうとか…」


「…私として下さるのですか?」


「まぁ…うん、もうよくわからないけど……お前に任せる。」


「私にでございますか? でしたら是非ともお願い申し上げます。」


「えっと……」


 言葉がわからなかったのか…かなり戸惑われておられる。


「今はまだ、約束程度で構いませんが…もう少し落ち着かれたら、その時はお願いします。」


「え? うん。わかった。」


 またシエル様が喚かれるでしょうが、多少がっつかなければなりませんからね…ご主人様は基本自分から行動されませんからね。


「…じゃあ、行くね?」


「行ってらっしゃいませ、ご主人様。」


「うん……」


 ご主人様は照れたのか恥ずかしかったのかどっちかはわからないが、少し顔を赤くして部屋から出て行かれた。

 勿論、私も暇というわけではないので、ご主人様が出て行った後すぐに部屋から出て行き、仕事を始めた。メイドの仕事以外に、街のシステムの管理。プログラミングう少々弄ったり、実際にシステムがちゃんと起動しているか、異常はないかの確認など…私がわざわざで抜かなくてもいい仕事ばかりだ…


「私の代わりが居れば…楽になられるんですけどね。流石にここまで出来るのがそうそういませんし…仕方ないっちゃ仕方ないけど。エーアイが羨ましいわ、ご主人様と結婚して、2人目? あの体的には1人目になるのか…どっちでもいいけど、2人もご主人様と子供作って。羨ましい・・・…」


 ぼやきながら作業をしていると本当に羨ましく思えてきた…私がこうしてる間にも、エーアイは楽しそうにご主人様とおしゃべりをしているのだろう。ついでに、ホワイトも一緒に喋ってるに違いない。ホワイトはなんだかんだ言って、ご主人様の傍にいたがってますからね…

 エーアイはご主人様のことになるとすぐに折れますからね。ホワイトも、エーアイの邪魔にならないようにすると言ってましたが、いつまでもつのやら…いつか、邪魔にならない程度でかつご主人様の傍にとか言って、気が付いたら結婚。先程のご主人様の様子から結婚することはもう大したことじゃないと思われてるご様子でしたからね。誰でも、結婚してくださいって言えば結婚して下さるのでは? と少し疑ってしまう程に…


「あぁ、今日の夜予定開けて、ご主人様と…つい先日したところですし、ご主人様に淫乱と思われては大変ですからね…少し思われてしまってそうですが、何となるでしょう。」


 ご主人様と出掛けると毎回ホテルか私の部屋に連れ込んで毎回するから思われてしまっても仕方ないですが…出掛けること自体稀になってきてますからね。ご主人様はお忙しいでしょうし…


「そんなことよりも…はぁ、あのエルフの連中に対して何もできないのは歯がゆいですね…ご主人様は何故、私にほっておけとおっしゃられたのかが全く分かりません。エル様なんかは勝手に調べてるぐらいですし…私がメイドでなければ自由にできたということでしょうか…かといって、ご主人様の妻でもない私が、あの場所にメイド以外で居続けるのは少々無理があるでしょうし…はぁ、思い通りに進まないのはやはり、歯がゆい…」


 シエル様と同程度の戦闘力の保有者が8人…恐らく、サクラお嬢様はそれ以上の戦闘力を持ってるはずでしょう、ミズキお嬢様は最近は学園で魔法について学ばれたので、エル様にちょくちょく魔法を教えていただいてるようでしたし…ミズキお嬢様は他のお嬢様の中でも、最も普通な感じでしたのに…確かに強くはないですが、一般レベルよりは普通に上でしょう…問題児のミレイお嬢様は暴れた時危ないからとコチョウ様に様々な制限を掛けられるほどの危険な魔法を保有されてるのは確かですが…実際に使われたところを見たことはありませんね。

 ご主人様との間に生まれる子供は母親よりになってしまうのが非常に残念ですね…仮に私との子供でしたらどうなるのでしょうか…私に寄れば、頑丈な体を持ち、ご主人様に寄れば、再生能力の高いお子さまになられるのでしょうね。事実かどうかは知りませんが、ミズキお嬢様はシエル様によって遺伝をかなり操作されたと聞いたことがあるぐらいですからね…ホワイトの話では、ご主人様の子供は先頭をし続けるのであれば、代を重ねるごとに強くなると言ってましたが…


「こちらにおられましたか…探すの大変でしたよ。」


 また、何かやらかしたのか…私の仕事は楽じゃない。



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