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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
816/957

816 雑談

今回エル

「お母さん何をしてるの?」


「え? 他のお嬢様や、リリアナ様とかマスターの事を大雑把ですけど書いてるんですよ。人物伝? 見たいですか? あ、挿絵描いてもらっていいですか? 可愛いマスターと可愛いリリアナ様で。」


「いいよ…」


 カンナちゃんは私の前に座って描き始めた。我が子ですけど、凄い上手に書きますね…私よりも絵は上手ですね。


「お母さん、あのね…」


「はい、なんですか?」


「私って、なにも個性ないのはなんで?」


「個性? 確かにミズキちゃんみたいに可愛いわけでも、ミレイお嬢様みたいな感じでもないですし…」


「そうじゃない! 魔法! 魔眼! 私にだけない!」


「ありますよ…今はまだ、使えないだけですよ。眠ってるんですよ。」


「この年になって使えないのはおかしいよ!」


「おかしくありませんよ。あなたは、なにもおかしくありません。」


「本当にお父さんとの間に生まれたの?」


「そうに決まってるじゃないですか…だって私、リョウ様以外の人との男性経験ありませんし、そもそも、男性経験が片手で足りる位しかないんですよ? シエルは両手位なんですけどねー」


「…じゃあ魔眼も魔法もないのはなんで?」


「だから、眠ってるんですよ。龍は大地の奥底で眠りにつきます。カンナちゃんの魔法も魔眼もまだ体の奥底で眠っているんですよ。きっと、必要になるまで出てきませんよ。」


「…わかった。それと、リリアナの絵出来た。」


「おお! 凄いですね! 可愛いです!」


「…リリアナの事何書いてるの?」


「それほど長くはないですけど…聞きますか?」


「うん。」


「えっとですね。」


 私はそういって、リリアナ様のことを書いたページを開いた。


「リリアナ様の主な武器は弓と片手剣、刺突武器です。主な攻撃方法は、魔法と足技。リリアナ様の攻撃をくらえば、体を残して死ねたらまだましな方です。髪の毛一本すら残さない超火力で薙ぎ払われますからね。普通は。」


「ふぅ~ん…」


「あれ…あんまり興味なかったですか?」


「強力な光系統の魔法を使うのは知ってるから。」


「光じゃなくて、妖精魔法ですよ。最も多用途な魔法です。私が持つ最高の魔法も妖精魔法ですし、リリアナ様と違って、私の場合は火力で薙ぎ払うというよりは、消滅させるんですけどね。」


「ふ~ん…魔力許容量少なくてもできるの?」


「カンナちゃんには向いてませんね。」


「そっか…」


 一瞬悲しそうな顔をしたカンナちゃん、何か嫌な事でもあったのだろうか…


「じゃあ、コチョウ姉の話は?」


「マスターですか?」


「うん。」


「マスターの話をするとちょっと難しいですよ?」


「どうして?」


「マスターの凄さをわかってもらうには物理が少し理解していないとダメなんです。」


「物理って…メイド長が勉強してた?」


「あ、あれは…物理というよりは、別の世界の物理ですね。世界法則って言うんですよあれは。あれはどうでもいいんです。物理って言うのは、質量とか速度とか温度とかですよ。」


「ラミアがやってること?」


「あ、まさにそれです。」


「じゃあ、ちょっとだけわかる。」


「そうですか…」


 カンナちゃんは普通の子になってほしかったから、そういうの教えてなかったんですけどね…ラミアお嬢様にでも習ったんでしょうね。


「マスターの氷は壊れないのは確かにすごいんですけど、何が凄いって、絶対零度を超えて更に温度を下げていけるんですよ。」


「凄く寒いってこと?」


「違いますよ…う~ん、説明難しいですけど、簡単に言えば、カンナちゃんが今描いてるそのペンですけど、重さありますよね?」


「うん。」


「それが0gだとどうですか?」


「え? ないのと同じ?」


「じゃあ、マイナスになったら…どうなると思いますか?」


「…マイナス?」


「理解できませんか? 矛盾してるんですよ。」


「矛盾…おかしいってこと?」


「そうですよ、おかしいんです。だからこそ、マスターの氷は砕けないし、溶けないんです。」


「どうして?」


「この世界の物も粒でできてるんですよ。で、その粒が動けなくなる温度が絶対零度とでも思って下さい。それ以上は物は冷たくならないんです。粒がびっしりと並ぶんです。お互いに手と手を繋いでるようにびっしりと。」


「うん…」


「手と手を合わせたらぶつかるでしょ? それと同じ理由でそれ以上はいけないんです。」


「うん。」


「マスターが作る氷はこれがすり抜けて、重なり合うんです。」


「? どういうこと?」


「粒が全部一つになるんです。合体…とは少し違うんですけど、合体するんですよ。」


「うん…」


「そして、合体した粒は動けない。だから壊れない。マスターの頑丈な氷はそこから来てるんですよ。最も、マスターがどこの世界の知識でそんな魔法作ったのか知りませんけどね。」


「ふ~ん…冷たいのは?」


「え? あーそっちの説明ですか? どんな世界にもこれ以上冷たくなれない温度があるんです。でも、熱くなるのは無限に可能なんです。ただし、熱くするためのエネルギーが要りますけど…お父さんみたいに無限大の魔力を熱に変えているなら、無限大に熱くなり続けますね。でも、冷たくなるのは一定の温度までってどの世界でもなってるんですよ。でも、マスターは永遠に冷たくしていけるんですよ。冷たくし続けると色々と壊すんですよ。」


「矛盾してるよ? 壊れないのに壊してる?」


「常人には理解できないと思いますが、冷たくないんですよ。冷たいを超えると冷たくなくなるんです。何もなくなるんですよ。」


「どういうこと?」


「んー…実際に見たほうが分かると思いますが、普段のマスターが使う氷はこれです。ただの冷たい氷です。壊れないんですけどね…温度を下げ続けると。」


「氷が大きくなった!」


「氷自体の温度を下げるのではなくて、対象の温度を下げるという使い方が正しいんですけど…ここに、要らない本があります。これを…マイナス無限大に冷たくすると。」


「消えた!」


「消滅するんですよ。熱くすると、拡散して冷たくすると消滅するんです。これがこの世界の法則です。」


「法則?」


「絶対のルールです、ベラドンナ様はこの絶対のルールを研究されてるんですよ。」


「う~ん…面白いね。」


「そうですよね! 私もこういう研究してるんですよ!」


「お母さん何もしてないと思ってた…」


「そういう印象持たれてたんですか…」


「ごめんなさい…お母さん、いつも部屋でごろごろしてるから。」


「ゴロゴロしているようで、頭の中では莫大な量の計算をしているんですよ。計算に集中するために私は寝ますし、ゴロゴロします。」


「それ言い訳?」


「……カンナちゃん性格悪いですね。」


「悪ガキだからね!」


「悪ガキではないと思いますけど……スカートめくり楽しいですか?」


「うん、リリアナ黒のレース履いてたりする!」


「黒? 確かに、大人そうな感じの下着付けてそうですけど…マスターとかにはしてませんよね?」


「した。水色の履いてた。」


「……あれほど、スカートにするときはスパッツって言ったのに…」


「コチョウ姉一回泣いちゃった…」


「え!?」


「お父さん前で一回したら泣いた。」


「…鬼畜ですね。」


「うん。」


 カンナちゃんが何を考えてるかはわからないですけど、描いているマスターの絵は凄く可愛い…



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