78 王都生活10日目朝 大型魔獣討伐依頼 その1
今回は今井君視点。
「それほど、遠くないところなんだ・・・。」
「うむ、そのようだな。」
「先輩と一緒に依頼するのは初めてですね。」
「そうだな、俺は基本マスターから依頼を毎日渡されてるだけだったからな。マスターが今日の分はないって言ってたからちょうどよかったぞ。」
「先輩運転で来たんですか?」
「魔法使いじゃないからお前らほどスピードは出ないが、運転は簡単だぞ?」
「へぇー今度、覚えてみるってのもありですね。」
「そうだな。」
女は後ろで何かしゃべり続けているけど。
「そういえば、今回の依頼は大型魔獣のキンググリズリーらしいな。」
「そうらしいですね。俺は図書館で調べておきましたけど・・・。」
「ん?何かもんだでもあったか?」
「問題はないでしょう・・・このメンバーで勝てないのっていうと古代龍とか、吸血王とかぐらいですよ。」
「お前らはそんなに強くなったのか?」
「先輩も入ってますよ?」
魔眼で戦闘力みたいなのが大体わかるからな・・・自分以外のだけど。
「俺は、近接をメインにしてるからな。」
「そんな人が、なんで俺の作った武器を使い続けるんですか?」
「いや、お前のやつは王都の店においてあるやつよりも品質はいいんだぞ?さすがに王都一の職人と比べたら負けるがな・・・。」
「そんなに品質良かったんですか?売ればよかった・・・。」
「はっはっは!!まぁいいんじゃないのか?」
「それもそうですね・・・。」
今日はやたらと胸騒ぎするんだけど・・・。自動演算は成功率100%とか言っててもなぁ、なんかこういう悪い予感は当たるのが毎回だもんな。
俺はふと後ろの席を見てみた。リリアナとジンジャーは相変わらずだが・・・赤羽根さんは考え事をしてるようだな・・・。
「・・・。」
「何かあったか?それとそろそろ目撃情報のあった場所なんだが・・・。」
「ここですか?森の中ですよ?」
「森の中だから車どうしようかなーってな。」
「あーそれなら、俺の新魔法空間魔法でしまっちゃいましょう。」
「お前、便利路線に変更したのか?」
「まぁ、あの二人を見たら多少は自分の特徴をってなりますよ?」
先輩は赤羽根さんたちを見る。
「あの二人はギルドでも噂らしいな。」
「そうらしいですね。」
俺の予感は外れるだろうな・・・自動演算は問題ないっていうけど、脳内演算で自動槍やってから・・・あんまり、信頼しすぎは良くないって思ってるからなぁ。俺の精神は無視してるみたいだし・・・あんなグロいこと耐えれる精神してないからな・・・。
「お前ら、着いたぞ。」
「キングクリズリーじゃったな。」
「そうよ、リリアナは強いから心配ないでしょうけど、私は怖いわよ。」
「今井君が助けてくれるんでしょ?」
「そんつもりで言ったわけじゃないわよ!」
女組仲いいな・・・。
鳥は一応クマを探してくれてるようだし・・・。あいつマジで便利だな。
「じゃあ、リョウこれよろしく。」
「わかりました。」
俺は空間魔法で魔動力式四輪を別空間にしまった。
「しかし、ほんとうに便利になってきましたね・・・。」
「それ、お前だけだろ・・・。」
「そうですね。」
「はっはっは!お前はお前らしいな!」
俺と先輩が前衛、女組が後衛ってパーティーだけど・・・俺どちらかというと後衛なんだけど・・・。
「ねぇ、二人は何の話ししてるの?」
赤羽根さんか・・・珍しく積極的になってるなってことは、俺の仕掛けておいた、あの嘘の予定表通りにリリアナがやったってわけか。
「うむ、リョウが便利になったとか言ってたよな?」
「俺に聞かないでくださいよ・・・。」
さすがの先輩も気づいているのか?
「ふーん。まぁいいわ。」
あ、後ろに戻っていった。
「何がしたかったんだ赤羽根は・・・。」
「LOVEですよ先輩。」
「また、わけのわからんことを・・・。」
先輩ってまじな鈍感なのか?重症すぎるでしょ・・・。
今回はこのスキルについて書いておきます。
『空間魔法』
・空間を自在に操るためのスキル。
・別空間をも自在に操ることが可能。
・別の異次元につなげることはできない。
・空間と空間をつなげることもできる。
・違う次元、世界、平面世界などにはつなげたり、影響を与えることはできない。
・魔法供給量によっての変化はない。一定の魔力供給量を必要とする。




