74 王都生活9日目昼 吸血王 その1
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今回も今井君視点。
あ?リリアナのスピード以上のスピードでなにかかがこっちに向かって飛んできてるだと?誰だよ・・・そんな高速飛行するバカは・・・。
「どうかしたの?」
「いや・・・なんか、気のせいだから気にしないでいいよ。」
「それにしてもシオンは強かったの。」
「リリアナの方が強かったじゃない。」
「魔力許容量多い=魔法戦闘で有利というわけではないのじゃぞ?いかに魔法をうまく使って戦うかじゃな。その点ではリョウはすごいと思うのじゃ。」
「何が?」
高速物体はまだまだ、追いつける距離じゃなさそうだから、とりあえずほっとくか。
「戦い方があなたは完璧って言ってたのよ?」
「ああ、リリアナが言おうとしたことを・・・。」
「え?ああ、そんなことないと思うけど・・・。」
ほとんど、感と演算結果だから、俺じゃないから。
「それにしても、随分と離れてしまったようじゃな。」
むしろ、近くでやったら、確実に魔導士が来るよな?
(高速飛行物体の鑑定が完了しました。)
そんなことまでできるのかよ。俺の脳みそ使ってるんじゃないだろうな?すぐに気絶するぞ?
(魔獣の可能性3%、吸血鬼の可能性17%、吸血王の可能性80%です。尚、敵対生物の可能性0%、友好生物の可能性0%です。)
ふざけた結果だな。吸血王って誰だよ。ついでに今もうすぐ昼ってころだぞ?吸血鬼がきてたまるもんですかっての。
「ちょっと、用事で来たから先に行っててくれ。」
「何かあったのか?」
「・・・何かが超速で飛んできてるからじゃないの?」
「リリアナには見えないのじゃ?」
リリアナはきょろきょろと周りを見渡して・・・赤羽根さん見えるのか?ってか何で気付いたの?
「私にはどこのだれかは知らないけど、あなたにはわかるんでしょ?」
「くぅー、リリアナだけ仲間外れか・・・。」
「別に戦う気じゃないから、あーでも、一緒にいたほうがいいかも。」
二人は暴れた後だしな、現に赤羽根さんはほとんど魔法が使えない状態らしいし。
「なら、決定じゃな。」
「そうね、今井君は無茶するわけじゃなさそうだけど・・・前に無茶したから・・・。」
「あ、あれは、仕方がなかっただけ。話の通じない相手だから仕方ない。」
「あと、30秒ぐらいでこの辺りに来るわよ。」
なんで、こんなに正確に相手の場所わかるんだ?赤羽根さんは自動演算もってるのか?そもそも、頭の出来の違いか?
「話しが進みすぎてリリアナはよくわからなくなってきたのじゃ。」
ああ、それ俺も思ったわー。
「ふむ、この辺りだな・・・お前たちか?」
それは突然現れたように見えたが、俺の魔眼にはこの背の高く髪の毛は白髪になっているが肩幅、筋肉の量、体がごつい爺さんだな。こいつ、無茶苦茶カリスマ性高いな、人間として内側から完成してそうだな。外側にはその羽さえなければ完璧なんだけどな。
「吸血王という人ですか?」
「吸血王じゃと・・・魔王より強い唯一の魔族じゃぞ?そんなのがここにいるわけないじゃろ!」
「ほぅ・・・小僧はいい眼を持ってるようだな。この辺りで巨大な魔法がぶつかり合ったと思って来てみたのだが、一足遅かったようだな。」
こいつ、敵対はしてないし、味方でもないってそういうことか・・・こっちの出方次第で敵になるってことか。
「リリアナ達がここで特訓してただけじゃ。迷惑じゃったかの?」
「迷惑だと?愉快なことを言うエルフの小娘だな・・・。しかし、思ったよりも早く終わってしまうとはな、これだから日の出ている時間は・・・。」
(吸血王である可能性100%です。敵対心は20%)
おーい。敵対地味にしてるじゃん、誰に?リリアナ?早くしないと消されちゃう!!
(敵対心は全て今井 陵に向けられたものである可能性が98%、その他に向けらた可能性2%)
は?俺何もしてないじゃん・・・何もしてないからか?いや、こいつの性格的に戦闘を見たかったといってたし、俺がそれを見てたことを気にくわないってパターンか?戦闘民族だったのか吸血鬼は・・・。
「まぁよい、それとお前か?」
「はい?」
吸血王が杖で俺を指す。
「うちの狂犬に随分とやってくれたそうではないか・・・。」
っげそのことかよ・・・。
「こちらとしてもタダでやられるわけにいきませんでしたので。」
「小僧・・・貴様はその発言通りタダでやられるどころか一撃ももらうことなく、更にはまだ手札を残してたそうではないか。」
あ?こいつ何言ってんだ?別に手札なんて残してたつもりはないけどな。
「あの場はあれが最善の結果だと思いましたので。」
この人無茶苦茶怖いじゃん。いま、敬語でしかしゃべれないよ・・・。
「貴様はあのような悲惨な姿を見て何も思わなかったのか?」
げ、一番痛いとこついてくるな・・・。
「私は彼女を見てませんので。」
「では、見ずに戦ったというのか?」
「いえ、とどめを刺したのはあくまでも、私ではなく私のスキルですので。」
うーん、脳内演算が勝手にやってたんだし間違いじゃないよな。あんなの見たらしばらく安心して眠れないよ・・・。
「戦闘補助のスキルか何かか・・・。」
一人で納得してるのか。これは助かったか?
「小僧、貴様は今、この吸血王と戦えと言われて戦うのか?」
お?本音か?いやに決まってるだろ。死ぬから、勝てないから。
「私は勝てない相手に喧嘩を売るような真似をしません。」
「それと小僧、なぜ貴様はあっちの小娘どもと接するようにこの吸血王に接しない?」
「目上の人には適切な対応をとるのが常識と故郷で教わったものですから。」
日本じゃ常識でしょ?目上の人に敬語使うの、先輩にも敬語使ってるし。
「そうか、では、この吸血王と戦わないか?」
ああ、こいつダメだ。戦闘狂だ。
(吸血王の敵対心は現在0%です。)
敵対してないのかよ!仲間ズタボロにされてかなり怒ってるものかと思ってたのに・・・。
今回も書いておくことはないと思います。




