69 王都生活8日目 起きたら雷くらった。
今回は今井君視点。
「うんにゅぅぅぅ。」
うんにゅぅぅぅって何の音だ?
「うにゅぅぅぅ。」
俺の左隣で何かがいるみたいだけど・・・俺の知らない間に新しく生命魔法かなんかで作ちゃった感じか?もうすぐ太陽の光が出るころだから、起きたいのだけど、左隣の生物なのかは知らないけど、見れない、見てはいけない気がするんだけど。
「リョウは渡さないのじゃ・・・。」
リリアナは酔っぱらって俺のところに入ってきたのか?しがみつくなって。起きれない・・・。
「リリアナのものじゃ。」
こいつ・・・まさかとは思ってけど。
はっ!!まさか、モテ期到来ってやつか?しかし、俺は起きれないのだから・・・。
「んんん。」
こんなとこ見られたら赤羽根さんに殺される・・・。
ここが車の中じゃないってことは予想通りだいぶ寝込んでたようだけど・・・。これは予想外だな・・・。
リリアナ起こしてしまうのが一番だな。
「リリアナ、朝だぞ起きろー。」
「う、うにゅぅぅぅ。」
お?気が付いたみたいだな・・・。
「こ、これは、違うのじゃ・・・。ジンジャーがやったっていうから、そ、その・・・あれじゃ、リリアナもやってみたくなっただけなんじゃ。」
「わかったから・・・その、抱き着くのはやめない?」
「え?ああ、それは、すまんかったの・・・。」
お前以外に力強くて外せなかったからな。まだ、リリアナには勝てないってことなのか?
「あ、うん、どのくらい寝てたんだろ・・・。」
「三日ぐらいじゃ。」
「三日ってことは・・・今日で8日目ってことか。」
「そうじゃな。」
「リリアナは何か変わったことはない?」
「変わったことといえば、リョウと一緒に寝てみたらリョウの目が覚めたってぐらいじゃな。」
「吸血鬼とか来てないんだ。」
お前は逃げれないとか言っといて・・・俺はもう目が覚めたんだぜ。お前らをすぐにでも超える魔法を編み出して、次は勝率100%にしてやるからな。
「そ、そうじゃな。吸血鬼は来ておらんようじゃな・・・。」
赤羽根さんが起きてしまったのか・・・。なるほど、今まで何度かチャレンジしてたが全部赤羽根さんに止められてたってことか。
いや、下手したら、俺のせいにされかねないな・・・。
「お、おはようございます。今日もいい天気ですね。」
「そうね・・・まずは、おはよう。そして、何してるのかしら・・・。」
「お、俺は無実なんで・・・そう、気が付いたら・・・こうなってました。」
「な、ひどいのじゃ。リリアナも無実じゃ。」
「確かに、今までずっと寝てた今井君にこんなことできるわけないでしょうね・・・。」
うわーお、赤羽根さん、なんで怒ってるんですか?ああ、リリアナがうるさいから目が覚めたってことか?
「リリアナは、何も悪いことしてないのじゃ!!無実じゃ・・・。」
「そうね、二人とも、何もしてないわよ・・・。気持ちよく寝てたのをよくも起こしてくれたわね・・・。あなた達二人ともうるさいのだから同罪よ。」
「・・・。」
「ビリビリだけはビリビリだけはやめてほしいのじゃ・・・。」
その右手をバチバチ雷鳴らす演出怖すぎます・・・。
この人寝起き機嫌悪い系の人か・・・将来の先輩朝大変そうだな。
「どうかしたのか?」
「この二人が朝からイチャイチャとうるさかったから雷を落としてるところよ。」
その雷は当たったらかなり痛いやつだよな・・・。
「なんだ、リョウが起きたのか。お前今回は随分と寝込んでたな。」
「先輩助けてくださいよ。赤羽根さんは先輩の担当じゃないですか・・・。ついでにリリアナも。」
「なんの担当だ?俺は知らないんだが・・・。」
「今井君諦めたほうがいいわよ。」
「リョウはリリアナを見捨てる気か!!」
「俺、悪くないだろ・・・。」
ここは鳥に攫ってもらうか・・・あいつは絶対にこういうのでは助けないよな。
「それ、俺初めてだから・・・痛くしないで欲しいです。」
「そうね、気をつけようかしら。」
あ、これ痛くする気だ・・・。リリアナはくらったことがあるのか・・・。俺にくっついて隠れてやがる。
これ寝起きドッキリっていう展開か・・・まだ夢なのか?まだ夢だったのか・・・。そうだな、そうだよな。まだ起きるなんてありえないよな。
「そんなわけないよな・・・。」
俺は朝は二度と騒がないでおこうと心に誓った瞬間だった。
今回は特に書いておくことはないと思います。




