63 王都生活5日目 吸血鬼襲来。 その1
今回は今井君視点。
「そろそろ、予定の時間じゃないのか?」
「だから、いま外に向かって歩いているのよ。」
「なるほど。」
すでに門の前に来てる理由はそういうことか。
「じゃあ、早速行くわよ。」
門の外にはうじゃうじゃと白い色の何かが漂っている。
「ゴーストってこいつら?」
「そうよ、予定よりも街に近づいてきてるわよ。」
「それは大変だな。」
鳥の情報によると誰もこっちを見てないそうだ。
「一掃しても問題はなさそうだな・・・。」
「そんなに大技使わなくてもいいのよ?」
「大技じゃないと思うから。大丈夫。」
初めてやるけど・・・先輩アイデアによると死者の門みたいな名前の必殺技がかっこいいと思うぞ。みたいなこと言ってたし。名前よりも中身の方が大事なのにな。大体の構造は脳内演算で完成させてるけど、大丈夫かな・・・。
「とりあえず、幽霊どもは帰るべき場所へ行くべきだよな。『冥界魔法・死者の門・開門』」
俺の前に出ていた魔法陣が扉のように開いた。
「リョウこんな大技使って大丈夫なの?」
「大技じゃないからこれ・・・。」
「そ、そうなの?すごい勢いでゴーストが吸い込まれていくけど・・・。」
「そういう魔法だからな。」
にしても、小型のブラックホールかよってぐらい吸い込んでいくな・・・。
「ヒュオーーーーーーーーーン」
ゴーストのくせに鳴き声があるのかよ・・・。
「驚いた・・・。ほんとに一掃できるとは・・・。」
「え?できるかどうかもわからない魔法だったの?」
「・・・。結果良ければ全てよしってことで。」
鳥の情報でもあたり一面にいたはずのゴーストがみんな吸い込まれていったって言ってたし。
「まぁいいけど・・・。」
「じゃあ、報告しに行こうか?」
「そうね、ぱっぱと終わるなんて思っても見なかったわ。」
「だよなぁー。」
鳥がなんか飛行物体が超速で接近してきてるって・・・お前じゃなくて俺に向かって飛んできているだと?
「お前、よくも、私の部下を、消してくれたな、お前のせいで、作戦が、遅れた・・・殺す。」
なんか知らないけどむちゃくちゃ怒ってるような感じ?こいつ絶対魔族だろ。顔の色が白人より白いし髪の毛薄ピンクだよな・・・ついでに蝙蝠の羽って吸血鬼か・・・。
「魔族・・・。」
「お前、こいつの仲間か・・・。」
俺の脳内演算では・・・俺の勝率25%って・・・俺割と強くなってきた自信あったのに?こいつ化け物かよ。ああ、魔族か。
「リョウには指一本触らせないわよ。」
「それは、できない、お前、弱い、私、すぐ殺せる。でも、こいつは、強い、私、すぐ殺せない。」
吸血鬼の女がこっちを指さす。
こいつも俺と似たようなことしたのか・・・すぐ殺せないって、物騒なこと言いやがって。
「ジンジャー、こいつヤバそうだから・・・逃げたほうがいいと思うけど・・・。」
「リョウをおいて逃げれないわよ。それに逃げる余裕ないわよ。あれ、まだ幼いけど吸血鬼よ、魔族の中でもかなり強いほうの種族よ。生まれてすぐでも、魔獣100匹を瞬殺できるぐらいに強いのよ?」
「・・・とりあえず、俺が囮にならないと逃げれないのは理解した。」
「理解できてないじゃない。」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ?」
「私、お前、殺す。」
やっば、こっちに突進してきたし・・・。
「取りあえず結界で動き封じるか・・・。『鉄・闇・光・水の混合魔法・対吸血鬼用結界』」
脳内演算の結果でこれでしばらくは防げるはずなんだけど・・・。
「今のうちに逃げるぞ。」
「ちょっと、あなた戦う気でしょ?」
「戦う気はないけど・・・戦うことになるよな・・・。結界もそれほど長くはもたないけど、ジンジャーが逃げるぐらいの時間は稼げるはず、早く逃げろよ。」
鳥がこっちに体を大きくしながら降りてきた。そのままジンジャーをわしづかみにして空へ飛んで行った。
「あいつ、巨大化なんて出来たのかよ・・・。」
「ぐ、お前、本気で、私を、怒らせた、お前、殺す。」
「お前・・・俺はこの状態でも25%でしか勝てないんだぜ?本気出すとかやめろよ。」
「お前、生意気、本気で、殺す。」
こいつはちょっと危険かな・・・。
今回は特に書いておくことはないかとおもいます。




