611 研究生活19日目昼前 遅い朝食
今回リリアナ
「朝ごはんのつもりが、昼飯になってしまった・・・」
「おいしい・・・ラムの料理よりも。」
「それは光栄です。」
「ラムは料理なんてできたのじゃな・・・」
「さぁ、俺しーらね。」
「出来るよ?ララはラムに育てられたんだから・・・」
「何でラムなんだ?」
「2代目女王だったから・・・」
リリアナの次はラムなんじゃな・・・
「白エーアイこれおいしいけど、なんじゃ?今まで見たことなかったのじゃが。」
「いえ、タダのスープですが。」
「ふーむ・・・」
リリアナもエーアイに多少教えてもらったから家事が出来ないわけではないのじゃが・・・これは教えてもらったことはないのじゃ。
「じゃあ、俺部屋で寝る。」
「あ、もうじきベラドンナとマイティが戻ってくると思いますので、皿は運ばなくて大丈夫ですよ?1人でもこのくらいの量なら問題ありませんがね。」
「わかった・・・」
いつもよりも量の少ない朝食じゃと思ってたが、もうすぐ昼じゃからか・・・お昼も食べれるように調整したわけなんじゃな。
「あと、もしよろしければ、私のところにいってやってください。」
「わかった。」
「リョウがいらないことしたのじゃから、当然じゃよな。」
「ララはしらない・・・」
「ハイハイ・・・俺が何したんだか。」
リョウは出て行った・・・ララは食べ終わった。
「お母さん食べるのおっそ!」
「どうでもいいところはリョウ似じゃな・・・リリアナは食べるのは遅いのじゃ、良かったら少し食べてくれてもいいのじゃぞ?」
「ホントに?美味しいから、いくらでも食べれそう!」
「太っても知らないのじゃ。」
「ララは太らないから大丈夫!」
リリアナも太りにくい方じゃが・・・この食欲でその体系なのはリョウの消化器官の遺伝じゃな・・・あれはよく食べるからな。
「そういえば、リョウは何してたのじゃ?理由も知らずにリョウのこと言ってたのじゃが・・・」
「さすがにそれは本人に聞くしかないかと・・・」
リョウとララの食べ終わった皿を一ヵ所に集めながら返事をした。
「もう満腹じゃな。後はララが食べてくれるじゃろ。」
「ごめんなさい、もう全部食べちゃったって言おうと思ったけどそれならよかった。」
大食いなんじゃなこいつは・・・
「ララの事ジロジロ見て、どうかしたの?」
「いえ、リリアナ様の第2子様は預かってたので・・・ララ様は随分とご成長されたのですね。こんなに小さいと気しか見たきりでしたから・・・」
「ララは5歳ぐらいから誰とも会ってなかったから・・・妖精以外はだけど。」
「随分と隔離されてたのじゃな・・・」
「ララにはラムとか、リリーとか、いっぱいいたから寂しくはなかったけど。500年ぐらいで寿命が来て、皆に見送られたはずなんだけど。やっぱり、ずっとお母さんのことは忘れられなかったからかな。」
「そうじゃったんじゃな・・・さぞ、辛かったじゃろ?リリアナの胸で泣いてもいいんじゃぞ?」
「お母さんの胸、ララよりない。」
「そういう話じゃないのじゃ!」
白エーアイはニコニコしていた・・・




