57 王都生活4日目 魔法の練習をしました。
今回は赤羽根さん視点。
「おはようリリアナ。」
「む、もう朝かの。」
リリアナは背伸びした。
「出来れば朝までに帰りたかったけど・・・疲れてたから仕方ないわよね。」
これは、自動車ではなく魔動車ってとこかしら?魔動力式四輪は魔力で走ってるから、操縦者の魔力が関係してるのよね。
「リリアナも早く帰って、宿屋で風呂に入りたいのじゃ。」
リリアナが操縦玉を握った。
「寝ぼけてるんじゃないの?大丈夫?」
「リリアナは大丈夫じゃ。」
このスピードで事故なんて起こさないでほしいけどね。
「もう着いたのじゃ!」
「そうね・・・予定より早く着いたんじゃないの?」
「そうじゃな。では、リリアナは魔動力式四輪の返却と達成報酬をもらってくるのじゃ。シオンは先に風呂にでも入っててよいぞ?」
「そうするわ。」
お風呂入ってリリアナが返ってきたら昨日の場所に行こうかな。ソナーが使えたから次は、レーダーよね。
「いい湯じゃったぞ。」
「そうね。今日は昨日の練習した場所にでも行ってゆっくり魔法の練習でもしようかしら。」
リリアナももう風呂からあがったことだし、レーダーの練習でもしようかな。
「リリアナも今日はそうするのじゃ。」
「かなり稼げていたようだし、今日ぐらいやらないでもいいんじゃないの?」
「そうじゃな。リリアナは試したいことが山盛りあるからな。」
「じゃあ、早速行きましょうか。」
私たちは昨日と同じ場所でまた魔法の練習を始めた。
レーダーは電波を発射してその反射で場所を把握するって感じだったわよね。超音波のとこを電波でやるってことだけど・・・電波ってどうやって撃ち出せばいいのかしら。磁気魔法の感覚で問題なさそうね。
「磁気魔法になるのかしら・・・。とりあえず、レーダー。」
これは、音魔法のソナーよりも広いエリアを一瞬で把握できるわね。電磁波ってことで磁気魔法の一種とかになったりするのかしら?使い心地もソナーと同じような感じだしそうみたいね。
「リリアナは何かをずっと練習してるみたいね。」
おそらく、新しい攻撃の練習かな?リリアナが私たち4人の中で最も攻撃力が高いんじゃないかしら?
「私も攻撃魔法の練習しとこうかしら。」
といっても、私が基本的に使うのは、雷魔法なんだけど・・・。
この魔法結構扱いが難しいのよね。そういえば海水のような塩水も今は作れるようになったんだけど、これで地面を濡らして雷を撃つってのはやったから、今井君と一緒に完成させた鉄魔法で避雷針みたいなことできないかしら。
私は鉄魔法で鉄の針を作った。
「これを投げて、この辺りに適当に刺さったところに電撃を放つっと。」
針と針を鉄製のひもで繋いでみたんだけど・・・これどうなってるんだろ。電気が流れてるだけなのかな?これは没ね。今井君みたいに自由に鉄魔法を使えるわけじゃないからなぁ。
「結界でも強くしていこうかしら『妖精の祝福』。」
私の周り半径3m位が光で包まれる。最初のころから比べたら大きくなってきてるのよね。これはこれでいいのかしら。
今回も特に書いておくことはありません。




