54 王都に帰還しました。
今回は今井君視点。
「盗賊45人も捕まえてしまったけどいいの?」
「まさか、無傷で捕まえるなんて、思いもしなかったわよ・・・。」
「あっちもそう思ってただろうな・・・。」
俺の魔法の前に見事につかまった盗賊45人・・・頭も捕まるってこの世界の住人は頭の中緩すぎなんじゃないの?
「あの人たちって王都の衛兵とかに突き出しても大丈夫なの?」
「リョウがわざわざあんな牢屋まで作ったんだから大丈夫でしょ?」
ジンジャーの答えは少しずれてるよな?
「まぁ、せいぜい国の牢屋に入れられるだけだだと思うけど。」
「ならいいか。」
王都が見えて来たな。この魔動力式四輪は後ろのでかい牢屋をも引っ張れる馬力があるようだし・・・。馬力は運転手の魔力供給量が関係してるようだけど・・・。
「あいつら、ギルドにしっかりと達成報酬渡してたんだな・・・。」
「達成報酬もギルドに払わないと依頼板に張られるわけないでしょ?」
信用ってやつだな。
今回の事件で俺の鉄魔法は地中を通って相手に攻撃が可能ってことれたからいいか。
「Sランクや、Aランク上位の人たちはほとんどがユニークスキルやユニーク魔法を持ってるって聞いてたけど・・・。ここまでとは思っても見なかったわ。」
「おれ、そのどっちでもないけどな・・・。」
まぁ、こっちの頭のいい人か、努力家が強いってことだな。人族は弱いそうだけど・・・俺はステータス上人間族ってなってるから、人じゃないのか?人と人間の差ってなんなんだろうな。
「実は人族じゃないとか・・・そんなわけないでしょうけど。」
「あはははは。そんなわけないだろ。」
こいつは心を読めるのか?
盗賊もギルドに渡したし、衛兵に渡すのを忘れてたってのは内緒。
「明日はどんなクエストに行くの?今日だけで名前は売れたわよ?トワイライト・スピアが初めてのクエストで盗賊団を捕まえたって。」
「ギルドの連中はうわさが大好きなんだな。」
「確かに、私たちは噂話が大好きよね。」
早速名前が売れるとは、また狙わねかねないな・・・。
「でも、名前売れてるのは私だけなんだよね・・・『金の銃使い』で売れちゃったわ。」
「ギルドの男連中は所詮、女か・・・。」
「あなたが、ギルドでほとんど依頼を選んでるだけだから・・・みんな顔を知らないのよ。」
「確かにそうだな・・・。」
逆に今のままでよくね。無駄な敵を増やすことなく、第二の人生を満喫してるのだから。
「じゃあ、また明日!」
ジンジャーはマンションのようなとこに一人暮らしって言ってたな。時期に俺も一人暮らしか、先輩と二人暮らしか。
「また明日。」
こっちであと5年もすれば俺も21だし・・・そのころにはパートナーがいればいいな。
先輩みたいにルックスが良ければ、俺にも彼女の一人や二人・・・、先輩と赤羽根さんがくっ付いたら俺の楽しみの一つが消えるってことか。
もう一つぐらい趣味を見つけとくか・・・。
今回は特に書いておくことはありません。




