5 森に入ることになった。
今回は、今井君視点
「まじで精神的に来るな・・・。」
先輩から少し離れた位置に行って、俺はぶちまけた。それから10分ぐらいたったら先輩が歩いてるのが見えたから、俺も歩き始めた。
「あの人も、やっぱり、来てたんだな・・・。」
あの人の評価を変えてから俺は、あの人のことをバカから先輩に心の中でも呼び方を変えている。あの人は本来、あんな性格ではないようだったし。おそらく、チームワークみたいなのを深めようとしてるのかな?
それは、ある意味成功してるようだし、先輩は、意外とこういう非常事態に強いみたいだな。今頃、正義感とか、正義の男とか、習得しててもおかしくない。
<<スキル奇想天外のレベルが1上がりました>>
<<スキル発想力のレベルが1上がりました>>
さっきも地味に足技が2、予測が1上がったんだよな・・・。この世界のスキルに関してはよくわからないことだらけだな・・・。
赤羽根さんと先輩に追いついた。二人とも顔色は良くなっていた。
「先輩大丈夫ですか?」
「ふふふ、聞いて驚け、見て驚け。ステータス開示!」
いきなりステータスを見せてきた
名前:本村 竜司(男)
年齢:18
種族:人間
スキル:算術 言語術 妄想術lv.3 予測lv.4 流星拳lv.1
耐性:物理耐性lv.3 精神異常耐性lv.1
称号:なし
どうだ?といいたげな顔をしているが、「流星拳!!」とかいってふざけてるのかと思っていたが、それすらもスキルにしようとしていたのか?
「え?ただのパンチが流星拳とかいうスキルになるのよ?」
「うむ、流星拳の極意は流れ星のように流れるように殴るのだ。」
「なんで、先輩、そんなに詳しい詳細を用意してるんですか?」
「詳しい詳細ってなんか日本語違うくないか?まぁいいが、これはステータスに乗っていたんだ。」
「え?マジですか?」
「マジだ!」
それは、いいことを聞いた。奇想天外とか足技とか意味が分からんものがあったりするんだし、それの詳細を知ることができるのは大きいと思う。
「なんで二人とも、そんなに元気なのよ・・・。私はまだ、気持ち悪いわよ・・・。」
「うむ、俺は妄想術をつかって直したのだ!!」
「妄想の使い方おかしいですよね?」
「それ、私も、そうおもうわ・・・。」
「そうか?そういうもんだろ。ははは。」
先輩の使い方絶対に間違っているよな?つらいことを忘れるために使ったのか?それならあっているのか?考えていたら頭痛くなりそうだな・・・。
「じゃあ、行きましょう。」
「ん?つらかったんじゃないのか?」
「あなた達と話してると、辛いのもぶっ飛んでいったわ。」
「ですよね。先輩といると全部ぶっ飛んであほになりそうですよね?」
「ん?それほめてるのだよな?」
「当たり前じゃないですかー。」
「・・・。」
やめて赤羽根さん、そんなに冷たい目で見ないで、悲しくなるから・・・。
先輩がだけど・・・。
「ねぇ、そういえば、前の世界ではあったこともないんだから、そのこと話しましょうよ。」
「いいぜぇ、俺は高校3年だったんだぜぇ~。部活はなし、家に帰って寝るだけの人間だったぜぇ~。」
「・・・。」
「・・・。」
「ん?もう終わりなんだぜぇ~」
この人ほんとにつらくないのか?変なテンションで・・・。
「え?そんだけ?随分と悲しい高校生活だったのね・・・。」
「先輩らしいですね。赤羽根さんはどうでした?」
「私は高校2年で、部活はなし、家に帰ってバイトをずっとしてたわ。」
「・・・。」
「・・・。」
「ん?終わりよ?」
ってお前もかい!
というより赤羽根さん同い年だったのか・・・。
「じゃあ俺の番ですか。俺は高校2年で、部活は1年間サッカー部をやってましたが、めんどくなったんでやめて、今は家に帰ってバイトでもしよ~かなぁ~って思っていましたね。」
「・・・。」
「・・・。」
「あれ?もう終わりですよ?」
「おお、皆部活やってないんだな。お前の蹴りがサッカーぽかったのがそれが原因か・・・。」
「1年やっても足技lv.2だったなんて・・・なんかすごく複雑な気分ですよ。」
「私は半年ぐらい料理やってたら、料理lv.3あったのね。センスがあったのかしら?」
「先輩はどのくらい妄想してたんすか?」
「そうだな、妄想なんて今までたいして、やってなかったからなぁ、そうだな、女神様にあって異世界やったぜーって時が一番妄想してかもな。」
「それって、数分で妄想術lv.2まであげたんですか?」
「そういうことになるな。」
この人どんなに妄想したんだ?5,6パターンはしてただろ。
「ちょっと、二人とも見て、森よ。」
うげ、森って動物の住処じゃん、絶対に入ったらダメなやつじゃん。
「森に入るのは、よくないと思うのだけど?」
「俺は入るのに1票。」
「意見が分かれたな・・・。」
「先輩の意見がありませんが?」
なんでか知らないが俺はここに入るべきだと思う。かなり危険なのは承知の上でだ。下手すれば死ぬかもしれない。だが、俺の感がここに入れと言っている。
「俺はここに入るべきだと思う。ここの道はずっとこの森の中に続いてるんだ。案外この森を突き抜けれるかもしれない。それに、俺は腹が減った。」
「先輩、一番最後本音漏れてますよ。」
「そういわれれば、そうよね・・・。」
たしかにここから反対に行くのは良くないだろう。どうやら、まだ昼過ぎぐらいだし。ここに入って食料を確保するのが一番だろう。
「私も入るのに一票。」
「うむ全員一致で、森に入るに決定したな。」
一応3人のステータス書いときます。
名前:今井 陵(男)
年齢:16
種族:人間
スキル:算術 言語術 棒術lv.1 足技lv.4(2up) 発想力lv.4(1up) 奇想天外lv.5(1up) 観察眼lv.6 予測lv.5
耐性:物理耐性lv.3(1up) 精神異常耐性lv.1(new)
称号:なし
名前:本村 竜司(男)
年齢:18
種族:人間
スキル:算術 言語術 妄想術lv.3(1up) 予測lv.4(1up) 流星拳lv.1
耐性:物理耐性lv.3(1up) 精神異常耐性lv.1(new)
称号:なし
名前:赤羽根 詩織(女)
年齢:17
種族:人間
スキル:算術 言語術 裁縫術lv.2 料理lv.3 記憶術lv.2 予測lv.3 状況判断lv.3(1up)
耐性:物理耐性lv.2
称号:なし