49 チーム名が決定したようです。
今回も今井君視点。
「見てたわよ。」
「・・・。」
だよね・・・。ジンジャー特訓するとか言ってたけどまだ近くにいたパターンか。
「そういえば、チームのことだけど問題ないってリリアナが言ってた。」
「ちょっと、話変えようとしてもだめよ?」
こういうイベントは先輩みたいな主人公に起きるはずだよね?いや、俺が先輩に起きるように仕向けてはずだよね?
「ちょっと聞いてる?」
「え?ああ、チームのこと?」
「聞いてないでしょ?」
ジンジャーはおそらく呆れた、対応をしていた。
「・・・。」
ここは沈黙を選択します。脳内演算しようかな・・・。あと、とちょっとでレベルMAXなんだよね。
「黙っても駄目よ?」
「いや、まさかあんなことになるなんておかしいでしょ?魔王の仕業だな。うん。それ以外に説明できない。むしろ説明のしようがない。」
「ちょっと、魔王がこんなとこにいるわけないでしょ?」
「内緒ってことで・・・。」
「チーム組むんでしょ?お互いに秘密があるなんておかしいと思わない?」
都合のいいチームだな!
「あはははは。」
「魔法が失敗したんだよ。」
「・・・。」
嘘じゃないよ?事実だったはずだけど?
「ほんとほんと。」
「信じてるけどさ、あの黒い球あんな魔法闇でもユニークでもないでしょ?あれは何よ。」
「そっちのこと?」
最初から見てなかったのか・・・。見てたなら助けてくれてもよかったと思うけど。
「それ以外に何かある?」
「あれは、俺の切り札ってことで。」
事実だよな?リリアナみたいに魔力許容量は多くないからそんなに撃てないけど・・・。妖精魔法と比べて単純な攻撃力が低いのが難点なんだよな・・・。
「私はリョウのこと信じてるからそれでいいけど・・・。」
急にもじもじし始めるのか・・・。この人割と赤羽根さんに似てるよな。
「ジロジロ見ないでよ!リョウだから許すけど・・・。」
こういう展開は先輩で起きるようにしてはずだよね?脳内演算の結果ではあと2週間もしないうちに赤羽根さんが先輩に惚れるってことだったよな?会って二日でデレたのか。
「ジロジロは見てないけど?」
とりあえず、気づいてないって体で通すか・・・。
「早速ギルドに帰りましょ。私たちならすぐにでもゴールドよ。」
「すごい自信だな。」
「そういえば、チーム名。チーム名は何にするの?」
「そういうの決めるシステムなのか・・・。名前はジンジャーが決めたら?」
「じゃあ、ダークネス・スピアに決定ね!」
「速攻かよ・・・。意味聞いても大丈夫?」
「簡単よ!あなたの魔法よ。あなたは闇と槍を極める気なんでしょ?」
「否定はしないけど。」
「なんなら、ダーク・スピアとか、トワイライト・スピアとかでもいいわよ。」
「トワイライトだけ意味わからない・・・。」
「日の出前とか、日の入り前の薄明りとかだったと思うけど。」
「そっちにしよう!!」
「ダークネス・スピアの方がいいでしょ?ほら、名は体を表すとかいうでしょ?」
「なら、トワイライト・スピアとかの方がいいと思うけど?」
「リョウがそういうならトワイライトにしましょ。」
「スピアは決定事項なんだな・・・。」
「当たり前よ、このチームは私とあなたのチームよ。」
その割にあなたのことを表す言葉がないのですが?
ギルドに着いたら、ケロベロスに奪われた昼飯の代わりを食べるか・・・。次でてきたら小指で倒す。
今回はこのスキルについて書いときます。
『冥界術』
・冥界魔法を越えた冥界魔法。
・冥界魔法をより簡単に扱うことができる。
・死後の世界に関係する魔法を使えるようになる。
・魔力供給量に比例して威力が上がる。




