489 鬼に連れられて その2
今回はカグヤ
「もうじき昼やって言うのに、なんで男どもはこんなに飲むんかね・・・うちらが真面目なんて逆に凄いことやで?」
「とか言ってるけど、アンタが飲みつぶしただけでしょ?何を言ってるんだか、アンタが一番飲んでるんだからね?」
「カグヤは一滴も飲まずにここにおるだけで許されるなんて、結構きついんちゃう?」
「どこが!?こんなことで許して、他の鬼が黙ってないでしょ!?もう少し四天王ということ自覚持つべきよ?特にこの潰れた2人。」
・・・鬼は気まぐれで、自分の感情で物事を決める。まさにその通り、一滴も飲むな?それだけで、いいの?ホントにいいのかを疑ってしまう、紫って鬼は全然ダメみたいだけど、それが普通であって、この3人の鬼がおかしい。
「全くアタシ、他の鬼が何言ってきてもホンマに何もしないからね?」
「大丈夫や、うちが蹴散らしたるわ。」
「さっきから、気になっていたんだけど、それ西側じゃ魔剣って言われてるやんな?なんでアンタが持ってるん?」
「貰った、いや、作ってもらったっていうべきかな。ありゃ、魔剣だけで大富豪になれるで?大富豪どころか、世界中支配できるわ。うちも勝てへんかったしな。」
「え?アンタよりも強いとかそんなの吸血王とかその辺のやつらぐらいじゃないの?」
「前に戦ったなーあんときでもあの爺さん、弱り始めてたらしいな、それでもやけどな・・・これ作った人の方がムッチャ強いで?ダメージをそもそも与えられへんかったしな。」
「化け物じゃない?それの製作者・・・」
「そうやけどな、世の中上には上がおんねん。これを作ったやつをな?うちが頑張っても勝ち目がないような奴に一切反撃をゆるさん位の桁はずれなやつがまだ二人ぐらいおってん。それに、重傷こそ負ってはいたが、これを作ったやつを瀕死にまで追いやったやつもおったしな、正直うちもおどろきやったで?今まで負けるなんて奇襲とかぐらいしかないしな。ちなみに、こいつに奇襲されて瀕死になったところをこの製作者ご一行様が助けてくれてな、そんでな・・・」
これは話が長引くパターンか、この鬼は話し出したら止まらないタイプの人だからな・・・紫って鬼も相当お喋りのようだが。
「ちょっと、紅殆ど、このカグヤって関係ないじゃない!アタシ大半の話聞けてなかったから敵意むき出しだったのがバカみたいやん!」
「今更やで?何をそんなに敵対してんのか、やっと理解できたわ。」
「そういうことは早く行っておいてほしいけどね・・・カグヤだっけ?ごめんな?」
「え・・あ、はい。」
「ちょっと、こいつ未だに暗いんやけどこれも私のせい?」
「自分の立場も立場やし、どうやって、どういう風に対応しようかってなってるだけよやろ?」
ズバリその通りなんだけど・・・そうとも言いにくい、誰が好き好んで、その通りです!って鬼相手にそんなバカげた真似をしないといけないんだか。
鬼がみんな関西弁風なわけじゃないです・・・




