462 旅の9日目昼前 酒
今回は今井君
「ホントに皆和服じゃん・・・」
「そうですね・・・」
宿場町って感じなのかな?
「どうかされましたか?」
「いや、別に?あ、あれ美味しそう・・・」
「フラフラしないでくださいってば、変な目で見られますよ?」
「それは嫌だ・・・」
「でしょうね、私が買ってきますよ、ちょっと待っててくださいね。」
ホントに、買いに行った・・・
「行かせちゃったけどいいの?」
「ええんちゃう?」
「ふーん・・・まぁいいか。」
「うちもあの店ちょっと寄ってくるわ。」
「お酒?」
「そうやで?リョウも見に行くか?」
「嫌いい・・・そんなに強くないだろうから。」
「意外やな・・・」
「本当にそうですよね、はい団子です。」
「ありがと・・・」
みたらし・・・美味しい。
「リョウ様酒に弱いんですか?」
「こないだ、飲んだら酔っぱらたし・・・怒られたし。」
「あれはご主人様が飲み過ぎるからですよ?」
「そんなに飲んでないじゃん!」
「やっぱりこの人もですか・・・」
「一杯だけだよ?」
「よわ!!」
「うるさいな・・・あれは体調不良だったからだよ!」
「調子に乗るからやろ?」
「もう、買ってきたんかよ!」
「そうやけど?」
「角がないとただの人と見た目は変わりませんからね。」
「そうやろ?」
「しかしリョウ様が弱いとは意外でしたね・・・」
「なんで?あれは体調悪いからだってば!」
「どうなんでしょうね?今夜楽しみにしてますよ♪」
今夜飲まされるのか・・・まぁ今日は大丈夫だろうけど。
「てか、なんで俺が弱いのが意外なんだ?」
「いえ、うちのマスターは相当な量飲みますからねー普通にヤバいですからね?」
「知らんがな・・・あいつそんなに飲むの?意外・・・なら俺もいけるのか?」
「だから今日確認してみましょうか?」
「シエル様、あんまり、ご主人様をいじめないでくださいね。」
「大丈夫ですよ、そこら辺はわかってるつもりですから。」
「本当だよね?てか、いじめる気なの?」
「しませんよ?ベラドンナ様も人が悪いですねー。」
「ご主人様は強い方ではないのであんまり飲ませないで下さいね?」
「大丈夫ですよ、潰すまでは飲ませはしませんよ、私は。」
「私は?紅が飲ましてくる気?」
「なんや?そうか、うちも中々美人な方やからな、ついでほしいんか?ついでやってもええで?」
「別に違うけど・・・」
こいつら皆酒好きだったのか・・・
「ご主人様、私は勤務中とご主人様の場合では飲みませんのでご安心ください。」
「何も安心する要素ないじゃん・・・」
昼前から晩飯の相談かよ・・・
酒に強くはない・・・




