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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
46/957

46 分身体の仕事。

今回は今井君の分身体視点。

リリアナと出会った森に俺は汽車を使ったのに二日かかってしまった。


「リョウ様ではないですか?」


「ああ、ラウラさんじゃないですか?どうしてこんなところを?」


「いえ、今日は街の方へ用事があったのですが・・・リリアナ様と王都に行かれたはずでは?」


「あー、今も王都にいると思いますよ。」


「えっと・・・申し訳ございませんが私には理解が追いつきません・・・。」


「まぁ、普通はそういう対応だと思いますよ。」


「私は、街の方へ向かいますが・・・屋敷には自由に出入りしても問題ないかと思いますので・・・。」


「あ、はい。」


ここまで完璧な命までもった幻術だからなぁ。勘違いされて当然だよな・・・。

俺は、森の中にいるはずの綺麗な黄緑だったか緑だったかは忘れたけど、そんな子を探して名前を与えて来い。とか言われてるんだよなぁー。


「この森って・・・かなり広いよね。」


まぁ、俺は名前与えたら幻術が消えるそうだしなぁー。本体は俺のこと忘れてるよな・・・。命まで与えても幻術にはもって四日の命らしいしなぁ・・・。早く探さないとまずいよね。


「名前もない子を探せってかなり無理があるでしょ・・・。俺は親切に見送りまでしてもらってこっちに来たけど・・・見つかる気がしないんだよなぁー。」


俺には戦闘力は全くないらしい。攻撃魔法を撃てるだけの魔力がまずないし・・・。魔法を撃ちあげれば来てくれるかな?とか思ってたけど・・・魔法使えそうにないし、早くしないと死にそうだし・・・。


「!?」


木が襲ってきた!?

ちょっとシャレにならんでしょ・・・。死ぬって、俺今、超絶全力で走ってるけど・・・この木の化け物くっそ早いやん!やらちゃうやん!


「バレッド・ウッド!!」


おお、何かはわからないけど・・・助かった。


「助けてくれなかったら危なかったですよ・・・。」


そこにいたのは、綺麗な深緑色のナイス美少女だった。


「ん?君もしかして、元木の人形ちゃんって子だよね?」


「・・・。」


「あーっと、君のご主人様と同じ姿をしてるけど、俺も君と同じ従者だよ。」


「私のご主人様のことをバカにしているのか?」


こいつ、魔力視とか持ってんのか?いや、絶対に持ってるよな?もってないと俺の完璧なはずの幻術を見破れるはずがないよな?魔力がないからお前偽物、主人の姿で来るとは愚かな奴だ・・・。みたいな顔で魔法発動させてますよ・・・。やめて、そういうのは、俺の役じゃない、ちょっと前の先輩さんの役でしょ?


「伝言、伝言預かってるから。」


「なら、話聞く・・・。」


あんなに殺る気満々だったくせに・・・。まぁいいか。


「えっと、確か、俺は半年後にある魔導士の大会みたいなのに出るから、悪いけどすぐに帰れそうにないから、自由に暮らすなり、俺のことを忘れて自由に暮らすなり、自由に暮らせって。自由に暮らせってことだな、うん。」


「・・・。」


「あと名前もちゃんともらってきているから・・・その魔法はおやめください。」


無表情で魔法陣こっちに向けてんじゃねーよ。俺のクエストクリアする前に死んじゃうから・・・。


「・・・。名前ほんとに聞いてきた?」


「もっちろんですよ!」


あれ?名前はお前が考えてつけてくれよ♪みたいなノリでこっちに行かされたよな?名前か・・・。俺が考えないとダメなパターンかぁ・・・。


「ベラドンナですよ、ベラドンナ!」


「ベラドンナ?」


「そうですよ。名前の意味は聞いてませんけどね。」


美女っていう意味らしいけど・・・どこの国かは忘れたけど・・・。事実ナイス美少女だから問題ないか。


「もうすぐ、時間だから、帰るけど・・・何か聞きたいことはあります?」


「ご主人様が魔導士の大会に出るって話・・・。」


「あーあれね、あっちで最強を決めるための戦いらしいよ。ご主人様も本格的に特訓しないと勝てないと俺は思ってるけどね。」


まぁ、本体ならそろそろ、本格的にやってるころだろうな・・・。


「ご主人様でも?じゃあベラドンナじゃ頑張っても勝てないってこと・・・。」


なんか落ち込んだ・・・。これって俺のせいになるのか?


「大丈夫だよ、うん、本気で特訓していろんな魔法のレベルをカンストさしてやれ。それとリリアナさんの屋敷にお前を連れて行くようにも命じられてるから、急いで。」


後、1時間後には完全に消える予感がしてきた。さっき全力で走ったからもって四日が二日ほどでって、かなりやばい状態だな・・・。


「ベラドンナはもう、リリアナ様の屋敷に住んでる。ご主人様たちが旅立つときに、ラウラ様に見つかったから、事情はなしたら、リリアナ様の屋敷のラウラ様の部屋に住むことになった。」


「あっそうなのね・・・。」


俺の存在価値がなくなった気がするんだけど・・・。


「お?もう時間だわ・・・ベラドンナもしっかりと頑張ればご主人様を倒せるかもよ。」


軽い冗談のつもりだったのにな・・・。本気で怒ってるじゃん。本体の魔法ってここまで完璧な命を作れるんだな・・・。このベラドンナは大会に出る気だな・・・いらんことしてしまったかも?


「お前、消えるのか?」


「今更だけど・・・。そうなるのかな?」


「伝言ありがとう。」


こいつあくまでも自分の方が格上ってことかよ・・・。否定はしないけど。


「頑張れよ。」


俺はたぶん光になって消えた。途中までしか見る時間はなかったけど。

特に話に関係なかったと思うけど・・・。

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