43 リョウは本格的に特訓するようだ。
今回は本村君視点。
「ってことがったんだけど?」
「リリアナは問題ないと思うぞ?少し寂しくはなるけど・・・。」
「なら、問題ないって明日伝えておくか・・・。」
リョウはベットで横になった。
「リリアナちゃんはほんとにいいのか?」
「何がじゃ?」
「いや、リョウが女と二人でこれからよく活動するって・・・。」
「何か問題でもあるかの?リリアナのわがままについてきてもらったんじゃ。リョウたちが何をしようとリリアナはそれの邪魔をしたりはしないつもりじゃ。悪いことならば止めるんじゃがな。」
「そ、そうか・・・。」
リリアナちゃんはリョウに惚れてたんじゃなかったのか?赤羽根に今朝リョウとリリアナちゃんが一緒にご飯食べてるときにあいさつしとこーかな?とか思って近づこうとしたら、「本村君は空気読めないの?そんなにおしゃべりしたいなら私が相手するわよ?」とかいって、俺を遠ざけて来たから、もしかして・・・とか思ってたけど。
「てなことが、お前のいない間にあったことなんだけど?」
「私にどうしろっていうのよ。嫌なら、あなたから言いなさいよ。」
「いや、俺は別にいいとは、思うけど・・・。」
「リリアナがいいっていうなら、それまでよ。はい、この話はここまでにしましょ。」
赤羽根も特に問題視してないのか?これって、下手したら、半年後の大会にリョウが本気で敵になってる可能性があるわけなんだが・・・。
あいつこのメンバーでおそらく、一番強いはずなのに、あいつは自分が一番弱いと本気で思ってるようなやつが本気で半年特訓して来たらって考えたら恐ろしいな。
「本村君言い忘れてたけど、ここに帰ってくる途中にマスターが明日の朝、街を走るぐらいなら私のところへ来なさい。って言ってたわよ。」
「お、おう。」
マスターがなんで俺なんかと?まぁそれはいいか、このままではメンバー最弱の俺では、この先この三人のお荷物になりかねないからな。マスターに頼み込んで強くしてもらおうかな・・・。魔法も他の三人には足元に及ばず、魔力許容量は他の三人の3倍以下しか使えないわけだし・・・。
「・・・。先輩考え事ですか?」
「寝たんじゃないのか?」
「いや、何となくそうしたほうがいいと思って。」
「そうか・・・。」
「先輩、先輩はこれからどうしますか?」
「お前に勝てるぐらいの実力をこの半年の間に着けようと思う。流星拳ももっと応用の利く形に変えるつもりだし。」
「さすがですね。俺の方は他の三人に勝てる要素がありませんので、本格的に特訓する予定ですよ。」
「頑張れよ・・・。」
どうやら、俺の考えてた通り、こいつは本気で特訓して半年後に自分の実力を試そうってわけか・・・。
俺もうかうかしてられないな。
今回は特にありません。




