427 お店経営9日目昼 昼食
今回はシエル
「マスター、アーンしてください。ほらアーン。」
「や、やらないよ?」
「ほら、あーん。」
「いや。」
「どうしてですか?」
「私子供じゃないもん。」
おかしいですね・・・リョウ様ならやるはずなのに、私だからですかね?それともマスターは・・・リョウ様とはやっぱり違うんですね。
「マスターって子供じゃないんですよね?」
「そういうことは答えないから・・・私だって人なんだから言われたらいやなことの一つぐらいあるに決まってるでしょ?」
「いえ、別にそういうやらしいこと聞こうとか思ってませんよ?マスターの周期位知ってますし。私が聞こうとしたのは、子供じゃないのならもう少し位大人としての自覚をしてくださいってことなんですけど。」
「・・・うるさい、私はもう十分大人でしょ?」
「リリアナ様に比べたら、努力ってものをしないですからね。リリアナ様みたいな純粋な人に変なことを吹き込まれないといいんですけど。」
「リリアナ今何してるの?」
「貴族のご婦人方とパーティというかお茶会ですよ。大人の魅力ってのを教えてもらうって言ってましたからね。エーアイ様が送り迎えしてるみたいですけど・・・」
「メイドだから仕方ないでしょ?貴族の場所行くなら仕方ないじゃん。」
「そうですけど・・・リリアナ様いじめられたりはされてないみたいなんですけど、少し不安ですね。リリアナ様はマスターにも負けないぐらい可愛いですから。」
「リリアナは可愛いから妬まれそうだけど・・・いじめられたりはしないでしょ。」
珍しくこの時間帯にジンジャー様がこの部屋に来た。
「ジンジャー様どうかされましたか?」
「いえ、お昼休憩とりたいからここに来たのよ、邪魔だった?話に割り込んじゃったのはごめんなさいね。」
「あー私は問題ないですよ。それよりも、マスターはジンジャー様みたいな品のある大人を目指してくださいね?」
「私は別に品があるわけじゃないんだけどね。」
「いえいえ、ジンジャー様は十分どころかかなり品がありますから。」
「ジンジャーみたいになれないよ・・・ジンジャーは優しいから。」
「私は別に優しくはないけど・・・知ってる人には多少は優しくしてるつもりだけど。」
ジンジャー様は思ってる以上に他人にも優しくしてますからね・・・とても強欲とは思えませんけど。ジンジャー様の強欲は知識欲とかの欲でしょうか?そんなの言い出したら、別に大食いでもないマスターが暴食を持ってたりするぐらいですからね。
ジンジャーは優しい




