411 旅の4日目夜 夕食
今回は多分ベラドンナ
「あれここは?森?ん?」
「ここからは通れなさそうでしたので、ご主人様が起きるのを待っていました。」
「う、うん。」
「ご主人様がうなされていたのでかなり心配しましたよ。」
「それは・・・覚えてないからわからないけど、ごめんね?」
「いえ、私こそ余計なことを・・・」
「あ・・・降りないといけないのか?」
「今日はもう日が暮れてますから、明日の日が出てからにしましょう。」
私は魔導四輪の操縦席の後ろの広いスペースにテーブルと夕食を出した。
「やっぱりあれだな、ベラドンナって料理上手だよね。」
「得意というほどではありませんが・・・そういえば、エーアイはお菓子を作るのが好きなんですよ?意外だと思いませんか?」
「それは意外ってむっちゃ思ってた!ベラドンナもそう思うんだ。」
「エーアイは私よりは見た目は若いので可愛らしく見えますよね。」
「十分ベラドンナも若いとは思うけど・・・」
「ご主人様はお世辞が上手ですね。」
「まぁ、ホントのことだから・・・今日も美味しいね、スパゲティ?」
「そんなところです。お口に合いましたか?」
「うん、ベラドンナが作れば何でも食べるけど。」
「ありがとうございます。」
「そういえば、ベラドンナって几帳面だよね。」
「ご主人様の前ですので・・・」
「空間魔法の中の収納してる空間もきれいに整理されたし・・・将来設計も真面目に考えてるし。」
「見られたのですか?」
マイティと遊びで書いたものを見られてしまうとは・・・でも、大半は本心なので問題はない・・・
「え?あ・・・まぁうん。」
「・・・引かれないのですか?」
「何に?」
「いえ、わからないのでしたら構いませんが・・・」
ご主人様に嫌われそうなものだと思ってたけど・・・そんな感じでもないのでしょうかね?
「ねぇ、ここから歩きって言ってたけどさ・・・獣人の縄張り横切っていくの?」
「ご主人様がそうするというのであれば、私は付いていきますが。」
「でも、ここは我らの縄張りだ、人間よ立ち去るがいいとか言われたらどうする?」
「そんなことはないと思いますが・・・彼らならばありえそうですね。」
「その場合どうするの?」
「話し合いをしてそれでも無理なら強行突破・・・でしょうか?」
「物騒な・・・まぁいいか、ベラドンナがいたら敵なしも同然だし。」
私はご主人様たちと違い大罪系を持ってないので、大きな差があるとは思いますが・・・ご主人様を外敵から守るぐらいでしたら問題ないでしょう。大罪の所持者は全員ご主人様の味方ですし。
ミスってたやつのままです。




