407 旅の4日目朝 この女やっぱり苦手
今回は今井君
「ねぇ、アンタってメイドさんのことどう思ってるわけ?」
ベラドンナが帰ってきて、朝食をとって村をうろついてたら偶然出会ったエコーと珍しく少し喋ってたら唐突に聞かれた。
「どう思ってるって・・・好きだけど?」
「違うって、そうじゃなくて異性として聞いてんの。」
ベラドンナ前でそれ言わすの?こいつほんと性格悪いよな。
「本人の眼の前言えと・・・鬼かお前は。」
「私は人間よ、さっさと言いなさいよ。これは興味あるからさ。」
「いつもないのかよ。」
「当たり前じゃん、アンタに構うほど暇じゃなから。」
俺は最近暇だけどなー。
「本人の目の前で言うほど度胸のあるやつじゃないから俺。言えたら今頃彼女が3人ぐらいいたわ。」
「アンタにできれば、私なんて6人ぐらいは男が出来るっての。」
「お前性格悪いもん、そういう専門の人たちには人気だろうね。ププ。」
「うっざ・・・早く言いなさいってば。」
「断固拒否します。本人目の前だって言ってんだろ?バカなの?バカだな。」
「メイドさんはどう思ってるの?」
「私ですか?私はご主人様のこと好きですよ。」
「ほら、言ったんだからあんたの番でしょ?」
「理不尽だ!理不尽だ!」
「うっさいはやく言いなさいってば。」
「いーやーだ。」
こいつ何が何でも言わす気か・・・逃げるしかないな。
「逃げたりしたら図星ってことで。」
「は?」
なんで考えがバレタし・・・まぁ、あながち間違いではないが・・・嫌いじゃないし、むしろ好きだし、大好き?まぁいいか。
「あら、案外間違いじゃないみたい・・・メイドさん良かったね。」
「鬼だ・・・選択権なんて俺にはなかったのか・・・」
「今更?元々選択権とかあるわけないじゃん。バカなの?バカね。」
それ言い返してきたつもりだろ・・・こいつ低レベすぎるだろ、でも頭は割といい方と。
「別に・・・もういいよ、逃げるから。」
「逃げれるわけないでしょう?」
「飛べない女はただの女、俺は飛べるんだよーっと昼までこのまま飛び続けるからな!」
「ちょっと、降りてきなさいよ!卑怯よ!」
「卑怯ではない・・・」
「意味の分からないこと言ってないで降りてきなさいってば。」
「無理。このまま雲の上まで行くから。」
と言いつつ、透明になって部屋に戻ると。
「うふーあいつほんとにつれーわ。泣きたくなる。」
ホントになんだよな。公開処刑かよ、最悪だな。よくよく考えたら、ベラドンナだけじゃないよな好きかなって思ってるのは・・・二股か・・・もっとしてそうだけどな。最低だなーでも・・・そういう経験ないから仕方ないよね?うん、好きとか言われたら嬉しいし?仕方ないよね、うん。
取りあえず自分に言い聞かせた。
別にお互い嫌い合ってるわけではない・・・タダ相性が悪いだけ




