405 旅の4日目朝 几帳面
今回は今井君
「良く寝た・・・ベラドンナはいないのか?まぁいいか。トイレいこっと。」
この部屋はトイレ完備じゃないんだよなー部屋の外についてるタイプのあれだよ。
とか思いながら廊下に出てトイレに入ろうとしたら、女子便からエコーだっけ?取りあえずそんな感じの奴が出てきた。
「うっす。」
「・・・」
ガン無視されたんですけど・・・
「無視されるほど嫌われてたとは・・・まぁいいけどさ。」
「別にあいさつするのが面倒な奴がいたなと思っただけ。」
「面倒な奴!?」
「あら?何か違った?甘えん坊のお坊ちゃま君。」
「ちげーわ。バカなんじゃないの?俺はそんなのじゃない!」
「よく言うわ・・・どこからそんなこと言えるんだか・・・」
こいつ聞く耳を持ってねーな。話すだけ無駄っぽい、ぼろが出る前に逃げるか。
「まぁいいわ、じゃあな。」
「ハイハイ。」
エコーは自分の部屋に帰っていった。
「全くあいつは何がしたいんだか・・・確実に嫌ってきてるじゃん。」
俺が何をしたというのだ・・・全くまだコチョウの方がましだろ、最近は妙に正直で微妙に焦ったが、シエルの仕業とでも考えておくか。あの変態は何をしでかすかわからんからな。
「さてと・・・今日の昼位には出るって言ってたっけ?あと何時間ぐらいだ?6時間後には正午っぽいし、割とすぐか。」
俺はとりあえず手を洗って部屋に戻ったがまだベラドンナはいなかった。
「まだいないのか・・・空間魔法で人の所有空間まで弄れるようになったんだよね・・・やましいものは見る気はないが、興味があるので謝れば許してくれそうだし見るかな。」
エーアイとかコチョウの空間は見たことあるが・・・ベラドンナの空間は随分ときれいに整理されてんだな。俺なんて全部ぶちまけてるだけなのに・・・ジャンルごとに分けてあるのか、几帳面な。
「魔法、魔法以外・・・で大きく二つに分けた後、更に分けてく感じか・・・こっちの本が気になるな。」
ふと気になるものを見つけた。
「題名のない本・・・メモ帳みたいな感じで使ってるのか、中身を拝見さしてもらおうかな。」
私のやりたいことか・・・いい機会だ何が欲しいとかそういうのを調べるのも悪くなさそうだな。
・ご主人様と出かけたい。
・ご主人様とデートをしたい。
ほとんど俺が関わってるじゃん・・・最後の方のこれとか酷いな、ご主人様のお子様を産みたいと、その前に結婚ってのもあるな。凄いな俺、何をしたわけでもなく好かれてんじゃん。
「しかし、欲しいものとか何も書いてないな・・・」
ご主人様に食事を食べさしたい・・・って書いてあったぞ、ちょこちょこ丸されてるのがあるが、これは実行できたもののことか、旅行中に全部されそうで怖くなってきたな。ベラドンナにならされてもいいけどね。
時間がなかったんです・・・




