404 お店経営6日目夜
今回はシエル
「覗きですかマスター?趣味が悪いですよ?」
「違うもん、まだしてないから。」
「まだ?やっぱりする気ですか?」
「ちょっと気になるだけだもん。覗きとは少し違うんだから。」
それは言葉を変えただけだと思いますが・・・
「見たら後悔すると思いますが?」
リョウ様寝てるだろうし。
「私後悔なんてしないから大丈夫だよ。」
「みんなそういうんですよ・・・マスター本気で覗く気ですか?」
「元をたどれば私もリョウも同一人物だから大丈夫でしょ?」
「その理屈だと、マスターナルシストですよ?自分のことが好きって相当なナルシストだと思いますけど?」
「そんなの関係ないもん。私は私だから。」
マスター結構言ってることが支離滅裂ですよね・・・
「取りあえず私は見るなと言いましたから。おやすみなさい。」
基本寝たりしないんですけどね、マスターより先にリョウ様の現状を覗いておきますか・・・
やっぱり寝てるみたいですね、リョウ様の視界からは何も見えないですね・・・ベラドンナ様も寝てるのですか・・・あの人にしては珍しく早いですね。自分の視界を飛ばすしかないですね。
「シエル・・・やっぱり一緒に見ようよ。」
「今は見てのとおり、月を眺めるのに忙しいので遠慮しておきます。」
「なんでさっきからテンション低いの?」
「自分で考えたらわかることだと思いますよ?」
「私何かシエルに悪いことしたのかな・・・」
困った顔も相変わらずですが・・・今は先に覗いてるんですからね、世話のかかるマスターですね。
同じベッドで・・・全く何かしたわけではないようですが、相変わらずのチキンですね。だからマスターまでチキンになるんですよ。
「冗談ですよ、さぁマスター寝ましょうか?」
「まだ、見てないから・・・もう少し見たらねるから。」
あれをマスターが見たら確実に勘違いしますよね・・・割とバカですからね・・・
「寝ないと成長しませんよ。」
「どこ見て言ってるの?身長も胸もそれなりにあるから大丈夫だよ?」
「どっちにしてもリリアナ様が大人になったころにはマスターは子ども扱いされますよ?」
「何百年先の話してるの?その前に寿命で死んでるよ。邪魔しないでよ、ほんとに見たらねるからね?シエルは私を信じてくれないの?」
「信じてはいますが・・・マスターのためですね。」
「あー!先に見たんだ!やっぱり、覗き魔の盗撮魔だ!シエル変態。」
「覗きなんて滅多にしませんし、盗撮も今は控えてるじゃないですか!?」
「もういい、寝る。」
マスターは怒って寝てしまった・・・そういえば、前みたいに部屋を空間魔法系で切り離すのはもうしなくなりましたね、大丈夫とか言ってますけどやっぱりかなり怖かったんでしょうね。自分自身が大概のことは出来るから・・・それよりもマスターの場合はひとりぼっちの方が辛いのでしょうか?
シエルは特に変態というわけでは・・・




