395 旅の3日目昼前 日記
今回は今井君
「ご主人様どうやら、熱があるようなので今日はここで寝ていていてください、明日も念のためここでゆっくりしてからにしましょう。」
朝食中に言われてから3,4時間ぐらいたったかな、ベラドンナは村の中の予防接種みたいな感じのことを魔法でやってるはずだし・・・ついでに治療もだったかな。
「1人じゃ昨日のしまい忘れた本でも読んでおくしかないか・・・」
ありゃ、こんな本あったけな。
「ベラドンナの日記か、一冊で1日分・・・昨日教えたからすぐにやったのか。」
題名は・・・日記か、まんまだな。
ご主人様に連れられて旅に出て2日目の朝、昨夜私もともに食事をとれと叱られてしまったので朝は私の分も皿を用意しましたがどうやら、ご主人様にはこれでよかったらしく非常に喜ばれていた。本来はご主人様が食べた後に食べるのだが・・・良かったのだろうかとも思いますがご主人様の命令であればそんなのは特に関係ありません。
「・・・悪いことしちゃったのか?でも、一緒に食べれて嬉しいとも書いてあるからいいかな。」
我儘の言いすぎには気を付けないとな。
朝街を出る前にご主人様に助られたと言ってた女が現れ、王都にコチョウ様を連れて遊びに来いとだけ言ってきました、私としては構わないとは思うのですが勝手にコチョウ様の名前を使ってもよかったのでしょうか。
「あいつなら問題ないだろ、許してくれるはず。」
極力ご主人様に負担を掛けないようにと思いながら操縦をしてたつもりでしたが、どうやらご主人様は時間が経つにつれ機嫌が悪くなり寝てしまわれました。謝罪をしたかったのですがそのタイミングを逃してしまいずっと謝れずにいましたが。
「機嫌が悪かったんじゃなくて、眠かったんだよな・・・色々と勘違いされてるのか。ほかには・・・」
今日の事でもそうですが、私はそれなりにルックスやスタイルにも自信はありますが、ご主人様に笑顔を向けても眉一つ動かなかったのは正直女としてかなり痛かったです。
「・・・そうじゃないんだよ。無表情保たないとね?」
にやけるから・・・それなりにしか自信ないんだなあれだけ揃ってて・・・謙虚だな。
「もっとほかには何があるんだろ。」
夜にはご主人様が書記魔法を教えてくださり、何とか物事を書き留めることが可能になり、今に至ってるわけですが、この言葉は四六時中言い続けても足りないぐらいの気持ちですが・・・
「ご主人様、お昼を用意いたしました。」
「ふぇ!?あーうん、今おかけ気ですっごい元気だよ!」
取りあえず本は隠しておいたが・・・読まないほうが良さそうだな・・・他人の秘密探るの良くない。
「まだ、熱があるみたいですが・・・」
「別に、やましいこととかないから、大丈夫だから。」
「・・・」
「ほんとほんと、何でもするからほんとだよ。」
あ、何でもするって言ってしまった・・・
何でもするからは今井君もすぐに言う・・・




