364 旅の1日目朝 凄さ
今回はベラドンナ
「なぁなぁ、これ凄くない?カメラだよ、しかも撮った瞬間写真にされるアレ。デジカメと見た目変わらんのにな。」
「複写魔法をかけてその時の情報や景色を保存するための魔道具ですからね。」
「へーそんな魔道具だったのね・・・」
「ちなみに、シエル様がお持ちになられているあれはこれを独自で改良したものだそうですよ。」
「うわ、無駄にある知能の無駄遣いだよ・・・」
「あの出来は私にも一台譲ってほしいぐらいですよ。」
「ベラドンナにもあんな趣味あるの?エーアイの盗撮?」
「エーアイなんて撮っても私的には価値がありませんからね、ご主人様にはありそうですが。」
「確かに・・・盗撮してまで欲しいわけじゃないけどな。」
「私の場合は・・・見ますか?アルバムを作ってるんですよ。」
「へーそんなのまでやってたの?」
「私の趣味はそれほどありませんからね。こういうことでもしてるんです。」
ご主人様が初めて見せるひとなんだけど、ご主人様でもやっぱり恥ずかしい。
「あ、これはリリアナの屋敷のとこ?」
「一時期お世話になりましたからね、本当にお世話になりましたよ。」
メイド長のラウラさんには特によくしてもらった記憶がある。
「へぇー。」
ご主人様はペラペラとゆっくりと見ながらページをめくっていく。あまり恥ずかしいことは無いのでそれほど見られても恥ずかしいことがないのでは?と思い始めてきた。
「あ、これ昔のお前じゃん。美少女だったのか・・・今は絶世の美女てか、大人になった感じ?」
「名付けと、それからの間で体が急激に成長しましたから。若干声も落ち着いた感じになったとも言われました。」
「ほへー。」
魔導四輪の中でこう過ごしてはいるが、ご主人様の自動演算かエーアイで自動運転にしてるのでしょうか。最近エーアイは自分のことを忘れてしまったのではと危惧してたりしたけど、ほんとに忘れてそうな感じ?
「そういえば、ご主人様は最近エーアイをお使いにならないのですか?エーアイがちょっと前に自分を使って欲しいと言ってましたよ。」
「・・・人工知能の話だよね?だよね・・・うん、忘れてたわけじゃないんだけどさ。ほら、エーアイに負担を掛けさせまいと思ってたんだけど、心配を掛けさせてしまったのか。」
「無駄なことを聞いてしまい申し訳ございません。」
「いや、そうじゃないんだけど・・・エーアイね、今スペックバグってるじゃんこいつ。」
ステータスを見てるのだろうか?私の場合はエーアイやご主人様のように大罪系の力があるわけじゃないのでそこまで頻繁に能力確認などはしない。
「同時に兆単位で並列計算出来るだと?体が一兆個あってもうごかせるってことか?」
「そういうわけではないのですが、億ぐらいであればエーアイが自身の動きを低下をさせずに動かせると思いますよ。」
「兆単位で別々の計算とかいつ使うの?」
「創造魔法などで、世界を作ったりするときはこれらの演算処理を使うそうですよ。」
「マジか・・・なら、俺は案外無意識にエーアイ使ってたんjない?」
「あまり申し上げにくいのですが・・・エーアイが作る世界とご主人様が作る世界とでは質がだいぶと変わってきます。」
「そんなに、変わってくるんだな・・・エーアイって化け物級のヤバさを超えてるな。」
「それは、まぁ少し私も思います。」
「魔法一つ使うにしても何億通りも計算して最適な状態の魔符を使うから俺よりも火力が出るわけね。」
ご主人様の知能の高さには流石としか言いようがないが、ご主人様の懐の広さには私は心の底から凄いと思う。
なんか言葉おかしいですが・・・気にしないでください




