361 研究生活3日目夜 就寝前 その2
今回は今井君
「わかった、わかった。明日行けばいいんでしょ?イッツオーケー。」
「約束ですよ?」
「うんうん。」
その時、誰かが部屋に入ってきた。
「・・・部屋間違えちゃった。シエルの声がするからつい癖で。」
「お前案外慕われてるんだな。こないだ泣かした癖に。」
「私はマスターの心のよりどころですからね。」
「そんなこと、一言もいてないでしょ?バカシエル。」
「はいはい。寂しいから一緒に来てってことですね?わかりましたよ。では、リョウ様うちのマスターがご迷惑をおかけしました。」
「私が迷惑なの?絶対にシエルだよね?」
「ほらほら、マスター髪の毛まだ濡れてますよ。部屋に戻ってちゃんと乾かしましょう。このくらいは一人でできるようになってくださいよ。」
最後に軽く礼をしたシエルが扉を閉めて部屋に戻っていった。
「あの二人は仲がいいのじゃな。」
「そうだな、嫉妬したくなるかもな。」
「コチョウがそんなに好きじゃったのか?」
「そうじゃなくて、あんなに仲が良くて羨ましいってこと。エーアイはあんな風に接してこないし、ベラドンナもその他のやつもかな?」
「リョウには、リリアナとかジンジャーとかマイティ、コチョウもいるのじゃ。何も羨ましがる必要はないと思うのじゃ。」
俺が言いたかったのは同性の親友みたいな人だよ、リリアナ・・・まぁ、そんなのはどうでもいいんだけど。
「リリアナならいつでもというわけにはいかないのじゃが・・・傍にはいるのじゃ。」
「それだけ十分幸せ者だと思うけどな。」
日本なら・・・外国人に告白を受けたぐらいのインパクトあるんだろうけどな・・・なんというか。
「よくわかっておるのじゃ、リリアナから愛されて幸せ者ということじゃな?」
「半分くらい違うけどな。」
「照れなくてもわかるのじゃ、今日はリリアナも一緒に寝たいのじゃ。勿論同じベッドでじゃ。」
こいつ、嫌だって言っても入ってくるだろ。
「なんじゃ?ダメなのか?ならば仕方がない、床で寝るのじゃ。」
リリアナは自分の部屋から持ってきたと思われる、枕と抱き枕をベットのそばの床に置いた。
「・・・お前がベッドで寝ろよ。」
「それはダメじゃ。ここは量の部屋じゃしな。リリアナはリョウの近くにいるだけで満足じゃ。」
「それはうれしいけど・・・そこ痛くない?」
結構散らかってるからな・・・
「別に痛くはないのじゃ。」
「仕方がないからベッドいれてやるけど、俺に抱き着いてくるなよ・・・ものすごくいたいから。」
前なんかあざが出来てたんだからな。
「そのためにわざわざ抱き枕を持ってきたのじゃ。」
「意外と可愛らしいデザインの選んでるんだな・・・」
「天馬は中々リリアナの中でも好きな魔物じゃからな。」
好きな動物みたいな感覚なんだな・・・
昔にリリアナは猫のを持ってるってのを言ってた気がするけど多分買い替えました。




