353 研究生活2日目夜 おやすみ
今回はリリアナ
「なんで、寝ようと思ってるのに横に来るわけ?」
「だって、もうすぐでここを出ていくのじゃろ?旅行じゃったかな、じゃからな、ほんの少しの間の時間もリリアナには惜しいのじゃ。」
「話しては無いよね?」
「エーアイたちの会話を聞いたのじゃ。リリアナは別に付いていこうとかそういう風には思わないのじゃ、おとなしくここで待ってるのじゃ。」
「珍しく物わかりがいいな。」
「リリアナじゃからな。それにリリアナは大人じゃからな。」
「年齢的にはね・・・精神年齢は低いけどな。俺は見た目通り高いんだけどな。」
「どこがじゃ・・・リョウはいつになったらリリアナを貰ってくれるのじゃ?」
「俺が死ぬまでに、お前が大人になってたらかな?」
「いつもそれじゃな・・・まぁいいのじゃが。そういえば、リョウは故郷で恋人とかいなかったのかの?」
「な、なんてことを聞くんだお前は・・・精神的苦痛かなり痛い言葉。」
「いなかったのじゃな・・・それは悪いことを聞いたのじゃ。じゃが、リリアナは誰ともそんな関係にはなったことないのじゃから同じじゃな?」
「そ、そうだな。」
リョウはそういう経験がないんじゃな・・・リリアナもないのじゃが。
「いつから行くのじゃ?」
「うん?明後日・・・明日まではここにいるかな?」
「寂しくなるのじゃ。」
「そう?」
「リリアナにもやりたいことがあるようにリョウにもあるのじゃろうから、リリアナは一々連れて行けとか、行かないでとかは絶対に言わないいのじゃ。前のリリアナなら行ってたと思うのじゃがな。」
「そう思えばそうだな。お前も成長してるんだな。」
「ならお嫁にでもどうじゃ?」
「まだ早いだろ・・・せめて3年ぐらいかかるんじゃない?」
「エルフじゃから、3年じゃ全然体の成長はしないのじゃ。エルフが異種族に恋をすると辛いとはこのことじゃったのかもしれないのじゃ。」
「いきなりどしたの?」
「エルフの方が長生きじゃからかも知れないかもと思っただけじゃ。」
「まぁ、そうだろうね。長生きなんだもんな・・・」
「うむ、今のリリアナじゃどんな気持ちか想像もつかないのじゃが。」
「だろうね・・・」
「今日はリリアナも戻るのじゃ。」
「戻るのか?それはよかった。」
「?それじゃあおやすみじゃ。」
「おやすみリリアナ。」
本当にリョウは旅行に行くんじゃな。その間にリリアナはあそこを妖精の楽園にでもしてしまうのじゃ。
本当じゃな、リリアナにはやりたいことがたくさんあるようじゃな。妖精達を生み出すための永久機関も欲しいし、もっといろいろとリリアナも勉強をせねばならないようじゃな。
リリアナは少し成長した。




