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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
お店経営・研究生活編
343/957

343 研究生活2日目夕 生命魔法 その2

今回はシエル

「いいですか?この魔法を使えば死すらも覆せます。正しくは死なせないということですが。」


「さっきも聞いたのじゃが?」


「いいですか?この魔法は現在、リョウ様が堕天魔法によって、新たな命を作る魔法になってるです。」


「なら、リリアナには使えないのじゃ。」


「堕天魔法が使えなくてもこの生命魔法は使えます。リョウ様が堕天魔法を必要としない方法で完成させた真の生命魔法ですからね。正しくは、真・生命魔法ですよこれは。従来の物とは違い、この魔法単品で命を生み出せるのですから。元の状態では、精々意思を持たせるぐらいでしたからね。」


「リリアナにはそれで結構なんじゃが・・・今後のことを考えると最初に言ってた方がいいのじゃ。」


「ですから、教えはしますが、絶対に他人には教えないでくださいね?面倒ごとに巻き込まれますよ?」


「それは勘弁じゃな。」


「日本語・・・読めないのですよね?」


「知らないのじゃ、どこの国の言葉じゃ?民族語か何かか?」


「少し違いますが・・・いいでしょう、私が音読しましょう。」


「頼むのじゃ。」


「では、読ませてもらいます。ほら、そっちの2人も私の音読を聞いてはどうですか?立場上あなた達よりも偉い人に当たるわけですからね。」


「そうじゃったのか・・・」


「まぁ、リリアナ様が最高位なんですけども・・・まぁ読みます。」


「うむ。」


なぜか、リリアナ様は拍手をしている・・・変に期待されたら困るんですよね。


「生命魔法とは、意思のないものに意思を与え、意思のあるものに生きる希望を勇気を与え、命無いものに新たな命を与え、命あるものには生きる力を与える魔法である。」


「なるほど。」


「どうやら、ここから先はただの魔法ですね、原理がこれだけしか書いてません。直接教えたほうがいいですね。例えばですが、この木に生命魔法を掛けると・・・リリアナ様でしたら見るだけで右目の真実の魔眼でわかると思うので、それで習得してください。」


「・・・右目じゃと?」


「では、参ります。『生命魔法・新命の息吹』」


木は揺らぎ始め、ガッサガッサと揺らし始めた。


「命ある者には生きる力を与え、意思のないものには生きる希望と勇気を与える。今この木は他の木よりもより強く、自分を保とうとこの木の中で変化が起きてると思いますよ。生きる希望を・・・この木がどんな希望を貰ったのかは知りませんが・・・」


「ふむ・・・今ので確かにわかったのじゃが。」


「さきほどの右目でと言いましたが、両目あって初めてそれらをリリアナ様の知識として蓄える音が出来るのですね。」


「リリアナは片目しか魔眼じゃなかったのか?」


「いえ、両目ですよ?もしかしてですが、反対の眼は何かご存じないのですか?」


「真実の魔眼じゃないのか?」


「いいえ、少し違います。真理の魔眼です。」


「真理?」


「真理と真実が備わって初めて1からすべてを知ることができるのでしょうね。」


「どういうことじゃ?」


「すなわち、真理とは物事の常識であり、当たり前のことです。リリアナ様が私よりも強いというのが心理ですね。強いものが弱いものにかつ、当たり前のことですよね?」


「う、うむ。」


「真実は、そんなリリアナ様でも妖精魔法を習得する前では生まれた時の私よりも弱かった。これが事実です。つまり本当にあったことです。考え方の違いともいえますがこれらが真理の魔眼と真実の魔眼の違いですかね?」


あってるかどうかわかりませんが・・・私のデータベースにはこれが正しい筈です。理なのでそういうことですよね?


「なるほど・・・この両目のおかげで便利に魔法を習得したりできるのじゃな。」


「そうですよ。リリアナ様の頭がそれを理解できているということにもなりますがね。」


この人は多分無自覚の天才ですね。知らないでそれらをやってのけた人なんですからね。



シエル視点はやってなかったかも?

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