341 研究生活2日目夕 その後
今回はエーアイ
「では、こちらの本をお読みください。」
「これはなんじゃ?」
「創造魔法です。これは私の所有物ですが・・・」
「エーアイの物なにに、貸してくれるのじゃな?」
「はい。リリアナ様には今必要なものですから。」
「では、ありがたくすぐ読むのじゃ。」
リリアナ様はもう魔導書を読みはじめた。リリアナ様はご主人様の評価程、頭が悪いわけではないようですね。どちらかというと、頭がいいというよりは・・・まさに、天才とも言える程の頭の持ち主だと思いますがリリアナ様はわざわざ、世界を作ったり、空間を広げたりと何がしたいのでしょうか?こういう時に心を読めるとということの利点がわかりますね。
「・・・なるほど、そういう原理じゃな。」
「もう、読み終えたのですか?」
「そうじゃぞ!ほらこの通りじゃ!『創造魔法・鉄の槍』」
リリアナ様は鉄製の随分とお洒落な槍を作られた。
「どうじゃ?」
リリアナ様は満面の笑みで聞いてきますが、普通に素晴らしいかと思いますね。
「流石は、リリアナ様です。」
「これを出す感じで、世界は作れるのじゃな?」
「はい。時間を進めたりなどは・・・リリアナ様にもさすがにキツイかと思いますが・・・」
「大丈夫じゃリリアナは、別にそういうのをやるわけじゃないのじゃ。」
「なるほど・・・でしたら、問題ないようですね。」
「そうじゃな。じゃあ、リリアナは戻るのじゃ、所長には迷惑をかけてしまったのじゃ。すまなかったのじゃ。」
「いえいえ、別に大丈夫ですよ。」
「なら、リリアナは帰るのじゃ。」
「はい、お役に立てて光栄です。」
「リリアナこそ助かったのじゃ。」
リリアナ様は帰られてしまった。
「さて、リン何か分からないこととか質問とかありますか?」
「あの、この魔法だとどのようなことが起きるのでしょうか?」
「どんな魔法でしょうか?」
「はい、この魔法です。」
リンは意外と素直な子ですね、せめてご主人様ももう少し私を頼ってくださればとも思いますがね。
「エーアイ様?」
「失礼しました、この魔法ですね?この魔法は、こんなことができます。」
実演して見せるのが一番だと、ベラドンナは言いますがどうやら本当のようですね、イメージを具体的に伝えれたと実感できます。
「なるほど・・・理解できました。ありがとうございます。エーアイ様は説明もわかりやすいし、美人ですしいいとこしかないですね。」
「まさか・・・私は完璧ではありませんよ。」
「いえいえ、さきほどのリリアナ様に教えていられた魔法もかなり脳に負担の掛かる魔法ですよね?」
「私は人よりも数億倍以上の演算能力があると計算しておりますが、リリアナ様も相当な頭の回転の良さや、演算能力をお持ちのようでしたね。」
「億・・・エーアイ様って相当に頭がいいですけど、何か秘訣があったりしますか?」
「いえ、私の場合は人と違うところが多々ありますからね。」
「秘密ですか・・・ですよね。」
秘密って程のことじゃないですが、もしかしたら、ご主人様に迷惑になる可能性もあり得ますので話せないだけなんですが・・・最近、ご主人様は私を使ってくれませんが・・・。
最近使ってくれない・・・ではなく、普通に忘れてるだけの可能性も・・・




