34 入団試験 その2。
今回も今井君視点。
リリアナの戦いが始まった。
リリアナは開始早々妖精の羽を使って空中から妖精魔法で作った光の玉の弾幕を撃ち込み始めた。ギルマスは結界を張って弾幕を弾いていたが、途中から結界が揺らぎ始めた。
「どうじゃ、まさか結界にリリアナの攻撃が効くとは思ってもみなかったじゃろ!」
リリアナの言葉から察するにリリアナはあのギルドマスターと戦ったことがあるのだろうか?ギルマスもエルフ耳だったし知り合いか何かなんだろう。
「ほんとに驚きですよ。」
リリアナの妖精魔法で作られた闇と重力を混ぜて作った光の玉だろう。強力な吸引力を放ち結界の形を歪めさせている。
「このままじゃ、こっちがやられそうなんであれを使わせてもらいますよ。」
ギルマスは何か大掛かりな魔法を使うつもりらしい。足元に大きな魔法陣が広がり始めた。
「範囲指定型の魔法か・・・。」
ギルマスは巨大な竜巻を発生させた。リリアナは竜巻に巻き込まれたようだ。
「あれに巻き込まれたらひとたまりもないよな・・・。」
しかし、リリアナも結界を張っているようだ。
「あれは、妖精魔法・妖精の祝福だろうか?」
あの魔法は先輩が言っていた、結界があったほうがいいということで、俺がアレンジして無駄に回復力の高い回復魔法も兼ねている魔法にしたやつか。
「これを防いで見せるとは・・・その魔法はかなりのもののようですね。」
ギルマスの周りには小さな岩が数十個ほど浮いている。その小さな岩がリリアナに向かって一直線に飛んできた。
「うわ、あれは辛そうだな・・・。」
リリアナは太いレーザーのような攻撃を使った。
「あれは、リリアナが作った妖精魔法か・・・。」
そのレーザーが岩を溶かしてリリアナには一つも当たることなくそのうえ攻撃にもそのままなった。
「攻撃こそ最大の防御なんじゃ!」
それ、絶対先輩に吹き込まれてるよな。
そのレーザーもかなり強力のようだったが、さっき程ではなかったらしくギルマスの結界を破ることはできなかったようだ。
「ここまでにしましょう。」
「う~む。なかなか良かったと思ったんじゃがな。」
リリアナは非常に残念そうな顔で先輩たちと同じところ飛んで行った。
「いよいよ、俺の番か・・・。」
俺はギルマスの前に向かった。
「これで最後ですが、私は全力で行きますよ。」
「いえいえ、俺はさっきの三人ほどの高い攻撃力はないのでギルドマスターががっかりしますよ。」
「そうならないといいけどね。」
ギルマスが動いた。正直早すぎて俺には見ることなくぶっ飛ばされた・・・はずだった。
「とてつもなく高度な幻術ですね。殴った瞬間実体があるかのようでしたよ。」
俺の幻術に見事にかかったようだ。俺はそのすきに5体ほどの俺を幻術で作る。正直幻術はそんなに練習したわけではないのでこのぐらいが限界だ。魔力許容量でも関係しているのだろう。俺の本体は闇と光の魔法でその姿は消えている。
「これは厄介なタイプですね。」
俺の分身たちは一斉に攻撃魔法を放った。普通の幻術なら、攻撃してもただの映像のようなものなんだろう。ギルマスはよける気配もなく俺の本体を探っているようで動かない。
「っ!?幻術の攻撃に実体があるのか・・・。」
ギルマスはどうやら幻術の攻撃がただのまやかしと思っていたようだ。あの魔法は俺が放ったようなものだからな、ギルマスがいくら手を抜いているとはいえ、虚を突かれた攻撃には反応はできないようだ。分身体を一度集めて同時に堕天魔法で羽を作ってリリアナみたいに立ち回ろうかな・・・。と考えていたら。
「そこにいましたか。」
ギルマスが俺目指して突っ込んできた。
俺はとっさにギルマスにただの火魔法を撃ちこんだ。そのすきに分身体と入れ替わる。
「また、ですか・・・。」
ちなみに、もう幻術は今日は使えないからあとはこの4体だけしか使えない。
俺は天井から無数の剣を落としたが、結界にすべて弾かれた。俺のとっておきの鉄魔法も効かないようだ。分身体達も何らかの攻撃をやらしているが・・・。あの結界は魔法だけしか弾けないようだ。分身体の打撃はギルマスには攻撃が通ってないようだが。結界を破ることはできたようだ。
「それ、いまだお前ら一気に畳みかけろ!!」
分身体の一つの指示に従い一斉に攻撃を畳みかけたが、ギルマスは攻撃を躱したようだ。次々に分身体が消されていく。
「幻術がしゃべったり感情があったりと・・・随分と高い精度の幻術ですね。」
残っている分身体はあと1つだ、数的優位は2vs1になってしまった。
「まぁ、それは俺も思いますよ。」
分身体がしゃべっている。脳内演算のやりすぎで頭の情報許容量が大幅に上がってしまったらしく、実体の持つ幻術や、感情やらをもった幻術を最大5個ぐらいまで作れるようになったが・・・。それでも、このギルマスの前には無意味らしい。
「よし!俺よあれをやるしかないようだな。」
なんか、分身体が本体の俺に自分の作戦があるから手伝えと言ってきた。正直あれと言われてもお前らと一緒に何かやった記憶はまったくないんだけどな!
「おーけーここで一気に決めてやろうではないか。」
俺のその声と同時に分身体はおそらく俺の持つ魔法の大半を堕天魔法で撃ちこんだ。それかなり強力な一撃で魔力許容量限界まで使うやつだよな?なんで、お前が魔力持ってんだ?そいえば、分身体の一つだけ生命魔法をかけて仮初の命を与えていたんだっけ?
「ほう、こっちが本物でしたか。」
俺に攻撃をずっとしていた、ギルマスが俺から分身体へと攻撃を変えた。分身体のあの攻撃の意味が今やっと理解できた。あの魔法を堕天させろということだな。堕天魔法をさらに堕天させてより深い闇の力へと変換しろと。ギルマスの結界に攻撃が当たる前に堕天さることには成功したが、強烈な一撃で結界を破壊しただけになった。分身体も今の衝撃でいつの間にか消えていた。
「ここまでにしましょうか。」
「わかりました。」
俺も先輩たちと同じところへ向かうことにした。
幻術と生命魔法を組み合わせることで強い自我を持った幻術を作ることができるようだ。今のところ俺の頭の容量的に一人が限界のようだ。
戦闘シーンむちゃくちゃにしかならなくてすいません。




