332 研究生活2日目昼前 怒った
今回は今井君
「リリアナも何かやるのじゃ。」
「お前厄介払いされたのか?」
「違うのじゃ!集中したいっていうからリリアナから出て行ったのじゃ。」
「それを厄介払いっていうんじゃ・・・」
「ち、違うのじゃ、そんなことよりもリリアナにも何か出来ること、やりたいのじゃ。」
「って言われてもなぁ・・・」
こいつ絶対厄介払いされたんだろ・・・今日はコチョウのとこ行ってくるのじゃとか言ってたけど。
あれから、割とすぐにこっちに来たよな・・・もうすぐ昼だけどな。
「この純粋な瞳を見てもなんとも思わないのじゃな?」
「・・・いつも通りの眼だと思うけど?」
「リリアナの眼は真実の魔眼じゃぞ?」
「知ってるよ。」
何でもお見通しって眼だろ?知ってる知ってる。ほんとにいいよなー聞いた話だと、マイティのやつは未来視の出来る目らしいし・・・言っても1秒以内の未来らしいけど。
「俺の眼だけやっぱり不便だな・・・」
「何がじゃ?」
「魔力の流れが見えるだけじゃん。全然よくないよ。」
「・・・もしかしたら別の使い方があるだけかもしれないのじゃ。気づかないリョウが悪いのじゃな。」
「お前もか、リリアナ・・・・中々キツイな。」
「何がじゃ?それよりもリリアナも何か研究したいのじゃ。」
「遊びじゃないんだぞ・・・?」
「そのくらい、わかってるつもりじゃ・・・リリアナはそこまで子供じゃないのじゃ。駄々こねてるわけじゃないのじゃ。本当にやりたいだけじゃ。」
どーだかね・・・でも本当ならそれでいいだろうけど。逆らったらそれこそ、駄々こねそうだしな。
「やるのはいいけど、自分でできるのにしてくれよ。俺お前の世話するほど余裕ないし。」
「わかったのじゃ、一人でやるのじゃ。最近使ってなかったアレを試すのじゃ。うまくいけば・・・シエルが増えそうじゃな。」
「何お前・・・クローン技術持ってたの?」
「そんなの持ってないのじゃ。」
「どうやって増やす気だよ・・・」
「後でのお楽しみってやつじゃな。空いてる部屋勝手に貰うのじゃ。」
「所長に言っておけよ。」
「なら、所長に用意させるのじゃ。」
「お前中々の性格してるな・・・」
「何がじゃ?」
こいつ素でこんな性格だったのか?鬼だな!鬼畜、オニアナ!
「なんで、そんな残念そうな顔をするんじゃ?」
「いや、所長がこれから恐喝されるとわかるとね・・・」
「なに言ってるのじゃ?リリアナは残ってる部屋があればそれを貰うだけじゃ。ないのであれば・・・土地を探すのはめんどくさそうじゃから空の上で実験でもするのじゃ。」
「え・・・意外と大人な対応。お前にしたらだけど。」
「じゃから、リリアナはリョウよりも年上じゃ。お姉さんじゃぞ!」
「どこが?どちらかというと、っていうか普通に年下だろ。」
「見た目のことじゃな?」
「別に・・・」
「もういいのじゃ。さっさと、所長に話を付けてくるのじゃ」
怒ってでってちゃった・・・
怒って出て行った・・・




