314 お店経営1日目昼前 雑談 その2
今回はコチョウ
「ねぇ、そろそろお昼前だけど、どうする?ジンジャー呼んできてもらえない?ごはんにしましょって。」
「マスターは私に雑用を押し付ける気ですか?」
「どうせ、後20個近くあるんだからいいでしょ?」
「・・・リリアナ様がさらに戦闘力が上がりましたね。」
「何?もう本気で怒ったのじゃーッ!って感じで凄いことになってるの?それとも、これがほんとのとっておきじゃ、って感じ?」
「多分、後者の方でしょうね。何度か魔法を使ってるようでしたし。」
「ふーん、って王都にリリアナがそこまでしても倒せないやつとかいるの?」
「エーアイ様の憤怒使用状態でしょうかね?あのお方が激怒するようなことが起きるとは思いませんので、今のリリアナ様の方が数値上ではエーアイ様よりも強い状態になってますね。一時的に。」
「リリアナって変身とかできたの?」
「ある意味変身でしょうね。マスターも暴食使用状態みたいなのはないのですか?」
「使用状態も何も、これ普通に使えるもの。ほら。」
「ちょっと危ないですよ。いくら、マスターがかわいくても許されないことありますよ、それに取り込まれたら私、しばらく復活できませんから。」
「復活できるんだ。」
「何せ、妖精ですからね。」
「ふーん、じゃあ早くジンジャーをと思ったけど。待ってたらここに来るかな?」
「ジンジャー様は忙しいかと思いますがね。」
「ふーん・・・さっきからなるべく触れないようにと思ってるけど、やっぱり聞くね?」
「なんでしょうか?」
「さっきからかわいいとか言ってるけど、おちょっくてるのかな?って。」
「まさか、マスターがかわいいの事実ですし、怒ってても可愛らしいですし、この際だからリョウ様にハグでもしてしまえば、一瞬で心は盗めちゃいそうですよ。」
「お世辞ね。ありごとうね。」
「うーん、私が本当に男でしたらと思うほどにですのに。」
「聞いてるこっちがバカらしくなったからもういいわよ。」
「マスターがバカっぽいのは元からですので、ご安心を。」
「あなた本当に私のこと信用してるの?それともなめてるの?なめてるなら、一度絞めるべきだと思うんだけど。」
「まさか、私は心の底からマスターのことを愛してますし、敬愛してます、信用なんてレベルじゃありませんから。本当にご安心を。」
「・・・もういいわ、ジンジャーがきてくれるのを願ってここで待ちながら作業するから。」
「マスターは乙女ですね。選択が待つってのは実に女らしいですよ。」
「女ですもん。男の記憶も持つって感じかな?」
「それ、人前では言わないでくださいね?ちょっと、バカの子以上の問題ですから。」
「シエル、嫌い。生意気。」
「あー怒ってもかわいいです。」
ちょっとここまでくると怖くなってきた。何こいつ、ほんとになんなの?ジンジャー早く来て。
待たせるのが女の特権では?




