312 お店経営1日目朝 雑談
今回はコチョウ
「中々、わかりやすくて助かるわ。元々私は裏方の仕事だったんだから表に出ることなかったのよね。」
「マスターのやりたいことはわかりやすいですよね。物を売りたいのじゃなくて、自分が作ったものを買ってもらいたいってのがこの店の理由なんですよね?」
「・・・違うもん。」
「やれやれ、こんなにも可愛らしいマスターを持った私が一番の苦労人ですね。」
「どういう意味よ。」
「そのままの意味・・・です。」
「どうかしたの?そんなにおかしいのこれ?」
「いえ、そうじゃなくてですね。」
「凄いレベルの戦闘力を感じるッ!って感じ?」
「いえ、3つぐらいやばいのを感じますけど。どこかに閉じ込められてるようなので問題ないでしょう。」
「いや、問題おおありでしょ?」
「行かれるのでしたらお勧めはしませんよ?着いた頃には終わってますから。」
「なら行かない。」
「マスターみたいな人が野次馬を増やすんですよ。」
「そんなことないでしょ?」
「この感じはリリアナ様が2人ほどと10・・・いや、50近くのリリアナ様がいる感じですかね?」
「女王化したんじゃない?普段はエーアイに頼んで別の場所か別世界のようなところでなる見たいだけど、ここでなるのは意外ね。私も見たことないのに。」
「リリアナ様の戦闘力ってあんなに膨れ上がるんですか?正直私は驚きです。本気を出しても、エーアイ様にも勝てないかな?と思てましたが、これだと別ですね。勝率五分五分・・・ですね。」
「それは驚いたッ!エーアイと五分五分?化け物じゃない。」
「確かにそうですね。本気を出したベラドンナ様でエーアイ様と4:6ぐらいの戦力差ですのにね。」
「え?ベラドンナってそんなに強かったの?優しいお姉さんぐらいにしか思ってなかった。」
「怒らせたら、確実にマスターは半殺しにされますね。」
「そんなのされたら笑いごとじゃないでしょ・・・。」
「どうでしょうね。」
「ふーん、じゃあ作業再開としましょうか。」
「なぜ私まで、これを作るのを手伝わなくてはならないのでしょうかね?これはマスターの仕事のはずですが?」
「仕事のはずですが?ですって?何言ってるのよ。あの金持ちそうなおばさんから、どんだけ金を巻き上げるつもりか知らないけど、この量はひどいでしょ?」
「ですが、既にベラドンナ様の予定月額売り上げに到達しましたよ?」
「あのおばさんがえげつないぐらいこだわって、豪華で、それに量まで多いと来たら、そうなるでしょうね、オーダーメイドってこんなのだったのね。」
「いえ、違いますよ?全部私が困ってるマスターを見るための策略です。」
「あんた、ほんといい根性してるよね。」
「あれ?それ褒めてもらえてますか?イヤー嬉しいです。」
「あなたってどこでそんなにおかしくなったのかしら。」
「モチーフがリリアナ様のように大胆不敵で元気いっぱいとジンジャー様のように頭脳明晰、クールにかつ優しいっといった感じのモチーフになされたからこうなったのでは?」
「ジンジャーの部分ひとかけらもないじゃない。」
「頭脳明晰というのは事実でしょうね。事実、ただの人工知能の約10倍の演算能力実にコンピューターよりも早い計算速度ですからね。一度に何百個でも同じぐらいの演算能力を発揮できますよ。」
私の言いたい頭がいいはそっちの意味じゃない。
仕事内容は実は裏方。製造できるのはコチョウのみだから仕方ない。
ジンジャーはバリバリ表で働いてます。




