24 古代龍を見つけてしまいました。
今回は今井君視点。
忘れてたけど・・・。
森の奥に複数の魔力が集まってきてるんだよな。
昨日のあいつら大丈夫だったかな・・・。
「む?どうかしたのか?」
「いえ、特に問題はないのですが・・・。」
「うむ、そうか、なら問題ないぞ。」
あとで、リリアナと一緒に奥へ行く方がいいのかな?
「リョウ、どうじゃこの技!」
そらからリリアナが空から光の粒を大量に打ち込んできた。
とっさに俺は魔装を展開したけど、先輩はどうしたんだろ?
「ふはっはっは。わが剣術に隙はなしぃぃぃ!!」
前のテンションになってる・・・。剣術でどうにかなるものなのか?
まぁいいか。
「リリアナーちょっと来てくれー。」
「む、なんじゃ?」
リリアナは空から降りてきた。
「森の奥に行きたいんだが、一緒に来てくれないか?」
「腕試しでもするのか?」
「ちょっと違うかな・・・。」
「でも、面白そうだからよいぞ。リリアナと二人で行くのか?」
「ん?そうなるのか・・・。先輩でも呼ぶ?」
「む?リリアナは二人でもよいぞ?」
「なら二人でいいや。」
「じゃ、昼食べてからいこうな。」
「うむ、わかったのじゃ。」
「じゃあまた後で。」
俺は昼までずっと、先輩に青い炎を打ち込んでいた。
「もう昼は食べたかの?」
リリアナは最近、屋外ではウイング・オブ・フェアリーをずっと使ったままだ。
「おう。俺は食べたぞ?」
実は食べてないが、早く行けるなら問題はないな。
「なら、早速行くのじゃ!」
リリアナは俺の歩くスピードに合わせて飛んでいる。
「のぉ割と奥に来たがまだかの?」
「見たらわかると思うんだけどな・・・。」
森の奥にだいぶと進んできたと思うがあのバカ犬はどこにいるんだ?
と、思っていた矢先に青い光がかなり奥で光った。
「あれだ!」
「む?あれは昨日の・・・。」
「知ってるのか?」
「気のせいじゃ。」
俺たちは森の奥まで一気に青い光のところへ走っていった。
「そういえば、リョウの青い炎ってなんて名前のスキルなんじゃ?」
「確か蒼炎魔法だったと思うけど?覚えたいの?別にいいけど・・・。」
「いや、リリアナは別にそういうつもりじゃないのじゃぞ?」
「そうか?」
俺たちは、さっきの光があったと思われる場所にたどり着いた。
そこには、驚きの光景があった。
「なんだこいつは・・・。」
「古代龍じゃな・・・。」
そこにいたのは、深緑色とでもいうべきだろうか?その色をした体長30mはある巨大な龍がいた。
「なんでこやつがこんなところにいるんじゃ・・・?」
「青い光は、何処に行ったんだ?」
古代龍の口から青い光が漏れていた。
「あいつは喰われたのか・・・。」
なんか複雑な気持ちだな。お前のことは忘れないぜバカ犬。
「まだ、こっちに気付いておらんようじゃの・・・逃げるなら今じゃな。リョウこのことは誰にも言ってはならんぞ?」
「おーけー。わかった。」
リリアナが俺の体に抱き着いてきた。
「二人は初めてなんじゃ、あまり暴れんでくれよ?」
「問題ない。」
リリアナと俺は、空を飛んで逃げた。
しかし、森の奥にはあんな化け物がいたのだな・・・。
こういうのって主人公とかがよく倒してるやつだよな?
リリアナの反応を見るにおそらく、かなり強いのだろう。
「まさか、あんな場所に古代龍がいるとはな・・・。あいつらは、山の奥の魔力濃度の濃いところから出てこんのではないのか・・・。」
「あいつ魔獣を、喰いに来たんじゃないのか?」
「たしかにの、魔獣ならこの森にはたくさんおるからの。」
あいつがこの森であんなに強くなれるなら、こっちも強い魔獣作れるんじゃないのか?
今度実験でもしておくか。
「昔からいたとかもあり得るけどな。」
「リリアナもあんなのが森の奥にいるとは思っても見なかったぞ。そういえば昔爺様が森の奥は行かんほうが良いと言って負ったな。」
「お前のじいさんあれ見たんじゃないのか?」
「ありえるのぉ、爺様は英雄の一人じゃったし。」
「だから、お前みたいなのが族長なのか・・・。」
「いいめいわくじゃよ。」
リリアナは俺をぶら下げながら笑っている。こっちはずっとこんな状態なのだからあまり笑ってられないけど・・・。
しかし、空を飛べるってかなり有利だよな・・・。
今度、先輩の言ってたあれ、完成させようかな・・・。
残念ながら。犬は食べられてしまった。
今井君たちではあれには勝てません。
今回はこのスキルについて書いときます。
『蒼炎魔法』
蒼い炎を自在に扱うためのスキル。
魔力の供給量に比例して威力が上がる。
蒼い炎は赤い炎に勝る。




