239 王都生活40日目朝 出発決意
今回はジンジャー
「ジンジャーお願いがあるんだけど・・・」
「私に?私にできることなら手伝うけど?」
「ほんと?ありがと嬉しいわ。」
「で、そのお願いって何?」
「あのね、私の創造魔法も造形魔法も知ってるものを作ったりはできるんだけど・・・具体的に知ってないと創造魔法が私の場合は発動できないの・・・それに私の造形魔法も触れたことのある物しか作り出せないの、だからね、宝石とか、金、白銀みたいな希少金属がある場所とか知らない?」
「随分と変わったお願いね・・・魔族領ならそういうのよく出るって聞いたことあるわよ。そんなもの探しに行かなくても買いに行けばいいのに・・・。」
「だって高いもの・・・魔族領ね、わかったわ、私行ってくる。」
「え?今?今すぐ行く気なの?」
「ちゃんと食料もあるし、家も作れるし・・・大丈夫でしょ?」
「そういう心配じゃないんだけど・・・」
この子意外と抜けてるところが多いし、いろいろと心配だわ・・・
「え?でも私それなりに強いし、本気出せば地球の半分くらい消しとばすことだって簡単よ?」
「地球は何か知らないし、あなたが強いのはよく知ってるけど・・・心配だから私も付いていくわよ。」
「え?いいの・・・?でも、リョウとも会えなくなるよ?」
「そのくらいいいわよ。別に私の片思い何でしょうし。」
何やっても見てくれないものね。
「そんなことないよ!!きっとリョウは照れてるだけよ、恋愛なんてしたことないから・・・」
「あなたこそ大丈夫なの?」
「私なら大丈夫よ、本妻になれる自信あるもの。」
「そ、そうなのね。」
「じゃあ、今から行くけど・・・本当にいいの?」
「あなたは目を離すと碌なことしないもの。」
「ジンジャーはお姉さんみたいで好きよ私。」
「あなたも可愛らしくて好きよ、コチョウ。」
「かわいくなんてないよ・・・バカ」
この子のバカってのはやっぱり照れ隠しなのね。かわいいとこあるじゃん、リリアナも早くこの子がこういう子ってわかってほしいものね。
「そうね、とりあえずエーアイにでも言っておいた方がいいんじゃない?しばらく留守にするって。」
「そ、そうね。食事とか多く作り過ぎちゃうことになるものね。」
それは、リュージが食べるんじゃないのかな・・・?
「ジンジャーみててね、便利な魔法あるのよ。『音魔法・伝言』しばらく留守にするから部屋のこととかよろしくねー。」
すっごいどや顔してるけど・・・何してるのかあんまりわからないんだけど。
「リョウに伝言しておいた。これで希少金属と宝石みたいなの探しに行けるね。」
「そうね・・・私は一応荷物の用意とかしないといけないんだけど。待っててくれる?」
「勿論よ、それに荷物は私の夢も希望も詰まってない4次元ポケットに入れておいてあげるから。」
たまにリョウが言うことと同じで、意味が分からないことを言うのよね・・・。
タイトル殆ど適応になってるような・・・




