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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
23/957

23 夜ご飯じゃ。

今回はリリアナ視点。

リリアナは青い炎が森に入っていくのを見た気がした。


「なんじゃあれは・・・。気のせいじゃよな。」


リリアナは空を見た。


「もうすっかり夜ではないか・・・。シオンに怒られる・・・それだけはまずいのじゃー!!」


リリアナは全速力で飛んで帰った。


「ほんとに妖精魔法は便利じゃの・・・。」


リリアナは久しぶりにあることを思い出した。


「そういえば、魔王が出たのに勇者はここにきておらんの。今はそんなことより、シオンじゃー!」


リリアナは夜ご飯までには間に合った。


「セーフじゃ!!」


「そうね、みんな揃ってるから。早く座りなさい。」


「怒っておるのか?」


「別に怒ってないわ・・・」


シオンは怒ると相手にしてくれなくなるから、リリアナはすごく寂しいのじゃ。


「ほんとのほんとじゃな?」


「もう、さっさと食べるわよ。」


シオンは笑っておるから怒ってはなさそうじゃ。


「飯が俺を呼んでいる!!」


リュージがまた変なことをいいながら、食堂に入ってきた。


「みんな揃っておるのではなかったのか?」


「先輩はカウントされてなかったってことですね。」


「なんだと・・・。」


「さっきわざわざ、もうすぐご飯よ、って言ったのになかなか来ないんだもの・・・。」


「それは、悪かったと思っておるぞ。」


「どのくらいですか?」


「うむ、このくらいだ。」


リュージはほんの少し隙間があるかどうかぐらいしか悪いと思っておらんのか?


「まぁ、いいわよ。さっさとたべましょ。」


「赤羽根さん怒ってるじゃないですか・・・。先輩のせいですよ。さっさと食べてください。」


「そうだったのか・・・。」


この3人は本当に愉快じゃな。


「そういえば、リョウは青い炎の調整はかなりうまくなってなっていたよな?」


「まぁ、それなりにですが。」


「明日、一度俺の剣術で斬れるか実験させてくれ。」


「別にいいですがその腰に差した剣でやるんですか?」


「お前のくれた素晴らしい一品だからな。」


「そんなにすごいものじゃないんですけど・・・。」


なぜか、リュージの剣にリリアナ達が彫られている・・・。


「のぉ、なんでそれにリリアナ達が彫られてるんじゃ?」


「それは、簡単だよリリアナ。俺の趣味で作ってみただけだから。」


「リリアナにもこんなのはくれないのか?」


「別にいいけど?」


おお、あんなに完成度の高いものをリリアナにくれるのか、シオン達との、思い出を形で残すことができるなんて・・・なんと素晴らしいんじゃ。


「あなた、ちょっと喜びすぎよ・・・。」


シオンは笑いながらそう言ってきた。


「そうかの?そんなに顔にでてかのぉ・・・。」


「リリアナはかわいいわね。」


シオンがひっついてくる。


「先輩のせいで、赤羽根さんがおかしな性癖になってしまいましたよ?先輩のせいで・・・。」


「俺は関係ないだろ・・・。」


「ちょっと、どういう意味よ。私は別におかしくなんかないわよ・・・。」


シオンが離れていった。


「そうじゃ、シオンは何もおかしくないのじゃ・・・。」


「先輩のせいで、リリアナも毒されましたよ?」


「俺のせいではない!」


「ま、俺は先に部屋に帰りますので・・・。」


「もう行くのか。ちょっと待ってくれ・・・。」


「いや、ですよ。何が悲しくて先輩のことを待たないといけないんですか?」


リョウはさてと風呂にもう一度入るか・・・。と言い残して出て行った。


「うむ、今日もおいしかったぞ。」


リュージもでていった。


「シオンはなぜ料理を作るんじゃ?」


「いや、あの二人の食べる量は多いでしょ?だから、ちょっとでもメイドさんたちの役に立とうと思って。」


「リリアナはそういうシオンの優しいところすきじゃぞ。」


「そう?このくらいは普通よ?」


「謙虚じゃの・・・もっと自分を主張してもよいと思うぞ?」


「そうね、私たちも行きましょ。」


「そうじゃな。」


リリアナも風呂に入って、寝ることにしようかの。

今回はこのスキルについて書いておきます。


『魔力操作』

魔力を自在に扱うためのスキル。

扱える魔力は魔力許容量に依存する。


『魔装』

魔力を纏わせることを可能にするスキル。

扱える量は魔力許容量に依存する。

その強度は魔力供給量と魔装のレベルに比例する。



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