22 生命魔法を習得できました。
今回は今井君視点。
どうやら、先輩はしっかりと剣術を覚えたようだ。
「リョウよ、もっとすごい妖精魔法はないのか。リリアナはもっと強くなれるのじゃ!」
「先輩に考えてもらうか、自分で考えるのが一番なんですよ?」
「そうなのか?ならば、リリアナが勝手に新しい魔法を作ってもよいのじゃな。」
リリアナは嬉しそうに立ち去っていった。
「先輩も、リリアナも、強くなりそうだな・・・。」
これって、俺だけ弱いとかありえるよね?
「新しい魔法っつってもな・・・。」
俺はそういいながら青い炎を指先に灯す。
「これと後もちょっと使えるだけなんだよな・・・。その点、赤羽根さんは化け物スペックしてるよな・・・。少しぐらいわけてくれないかな・・・。」
「私が何よ・・・。」
なんで、さっきから後ろからいきなり、話しかけてくれるんだろ?
「いや、赤羽根さんは魔法たくさんで羨ましいなぁ・・・なんて思っただけだよ?」
「あなたも、それなりに、魔法あるじゃない。」
「まぁ、それはそうだけど・・・。」
あなたの魔法は大半魔力許容量10超えたユニーク魔法じゃん。
「ま、あなたにもきっと何か才能あるわよ。」
赤羽根さんはその一言を残して立ち去って行った。
「才能ねぇ・・・。」
そういえば、リリアナも赤羽根さんも二人とも、魔法らしい、魔法しか覚えてないよな・・・。
さすがに呪いとかは覚える気はないけど。幻術ぐらいなら覚えていいかもね。
「なら、まずはゴーレムでも作るか。」
俺は地魔法を応用して人間ぐらいのサイズの岩人形を作った。
「これってどうやって動かすんだろうか・・・。とりあえず、魔力を流してみるか・・・。」
俺は魔力を泥人形に流し込んだ。
泥人形は魔力を纏っていく。
「これじゃ、ただの堅い泥人形になるだけだよな・・・。魔力で疑似的に命を作れるものなのか?」
木の魔法とかは確かに命を作れるよな・・・。
木魔法のような感じでゴーレム作ってみるか・・・。
俺は、木魔法でゴーレムを作ることにした。木魔法は意外と使いやすい。汎用性の高い魔法、造形魔法は俺の使える魔法の中でもかなり得意な方だ。
サイズは10cmぐらいの小さい木の人形のようなものが出てきた。
「サイズは人間と同じぐらいはあると思ったのに・・・。ん?」
俺のスキル魔力視というスキルで木の人形の中に俺が使った以上の魔力が込められてるな。
「ん?おい、立ってみろ。」
人形は命令通り立ち上がった。
「成功か・・・魔力許容量1でこのサイズか・・・。」
魔力許容量おれ、6か、7なんだよな・・・。
別に7回しか魔法使えないわけではないが一度に7回分の魔力を使えるってだけだしな・・・。やってもいいけどしばらく魔法が使えなくなるのがもんだいなんだよな・・・。
「お前、魔力は無限なのか?」
「・・・。」
人形は返事をしない。
見た感じ無限ではないが、魔力を回復し続けるのか。
最初の送った魔力の20倍ぐらいの魔力量だな・・・。魔力量があるってことはこいつの魔力量はやっぱり、無限ではないってことか。
「そうだな、3日間お前森に入れ。3日後にまたここに来い。」
人形は森の方へ走っていった。
「あいつ木でできてるから大丈夫かな?」
<<スキル生命魔法を習得しました>>
今のは、生命魔法というのか・・・。
内容は後で確認するとして、実験だな。まずは、魔力許容量MAXでの作成とするか。
「次は、生命というぐらいだし次は生きた動物なんかもいけるのか?」
俺はまた魔力を流し込んでみた。
70cmぐらいの割と大きめの犬が出てきた。
・・・。いや、これ・・・俺の青の炎じゃん。
「何も考えなかったらこうなるのか。」
「ガゥ!!」
「おまえ、しゃべれるのかよ・・・。見られたらなんか言われそうだから・・・。お前ちょっと森の奥言ってきてくれよ?温度調節はできるよな?」
「ガゥガゥ!!」
「ふむ、火の強さも変えれるのか・・・。お前はとりあえず、森の奥へ言って来い。」
「ガゥ!!」
青い炎に包まれた犬は走っていった。
あいつ、大丈夫だよな?犬のいた場所を見ると別に燃えてるわけではなさそうだな。
「・・・。魔法はしばらく使えそうになさそうだな。」
今日は、面白いもの手に入ったし、風呂に入っておくか・・・。
今回はこのスキルを書きます。
『魔力視』
魔力を見ることができる。
魔力量を見ることもできる。
魔力量が無限の場合は魔力を見ることしかできない。
『生命魔法』
新しい命を生み出すことが可能になるスキル。
魔力量に比例して高い知的生命体を生み出すことができる。
生み出された生命体は術者の僕となる。




