208 王都生活36日目朝 二回戦第1試合
今回は、ジンジャー
「さてさて、本日は第2回戦の始まりだぁ!!ここからは、猛烈な戦いになること間違いなし!!観客の民様も、出場選手の方も、張り切っていきましょう!!では、本日第一試合は、龍の子・イグニと炎のジンジャーです!!」
「・・・とてつもなく強いわけじゃないようじゃな。」
「そうなのか?リリアナちゃん。」
「うむ、間違いないのじゃ・・・問題は、強いわけじゃない・・・それはイグニのことじゃ、魔法自体は超強力じゃな、龍の力ともいえる魔法、龍魔法じゃな・・・。龍の子というのもあながち嘘じゃなさそうじゃな。」
「なるほど・・・あいつが龍のハーフとかじゃないってことだけはわかったぞ。」
「リュージは意外と物わかりのいいやつじゃな。」
「意外!?」
「それは、さておき、そろそろ始まるのじゃ。」
聞いてた話だと、龍の魔法を使うらしいけど・・・それよりも厄介なのを隠してるみたいね。
「では、二回戦第一試合はじめ!!」
「『炎龍魔法・炎の息吹』」
イグニの口から強烈な炎が噴出される。
「・・・あなた、相当弱ってるみたいね。奥の手なしで勝てそうね。『狐火魔法・強欲な紅い炎の手』」
「っぐ!!」
こいつの炎ごと握ってやったけど・・・これで1位なんだ・・・。
4年の間に相当衰弱してるようにしか思えないんだけど。
「・・・。『龍化』」
何かを呟いたとともに、イグニの手や、足、さらには尾や羽まで生え始めた。
「ググゥ・・・。」
「厄介そうだから、出し惜しみは殆どなしで行くしかないようね。『空間魔法・多重魔方陣』『獄炎魔法・地獄の炎』」
超火力の炎が多重に展開された、強化魔方陣を通りさらに強化され、龍の子イグニに直撃した。
「結局、奥の手の一部を見られちゃったじゃない。そんな頑丈な鱗を纏うから・・・。」
次のベラドンナ戦で使う予定だったのに・・・ベラドンナにも内緒で狐火魔法を元に考え出した魔法なのに、とっておきとしてもう使えそうになさそうね。獄炎魔法は・・・。
「おお!!リリアナちゃんはジンジャーがあんな魔法見たことあるか?」
「たくさん並んでた魔方陣はわかるのじゃが・・・炎の方は、リリアナたちにも教えてないとっておきだったようじゃ。」
「なるほどな・・・。」
「三回戦の第一試合はジンジャー対ベラドンナじゃな。」
「そうなるな・・・。さっき見る限りじゃ、ベラドンナは植物をメインで使ってるんなら・・・炎には相性が悪いんじゃないのか?」
「じゃろうな・・・じゃが、ベラドンナのような奴が、自分の弱点をそのままなはずがないのじゃ・・・つまり、植物魔法以外にもまだあるってことじゃな。」
「ほへぇー、リリアナちゃんは頭いいなぁ・・・。」
「そうじゃろ、そうじゃろ。リュージももう少し頭が良ければ、マイティに勝てたじゃろ。」
「結局は、体力切れで負けたからな・・・。」
「メイドどもの体力は底なしじゃからな。」
「確かになぁ・・・ハッハッハ!!リョウのやつも化け物ばっかり集めてきやがって。」
ジンジャーとか言ってたな・・・全然出番なかった・・・。




