202 王都生活35日目朝 一回戦第5試合
今回はリリアナ
「第5試合は英雄の孫娘であり、前回の魔王軍の襲撃を華麗に返り討ちにした、美少女リリアナと、第2試合の勝者のベラドンナとは同じメイドチームで働いている美女、エーアイだぁぁ!!美少女対美女の戦いだぁ!!それでは、始めっ!!」
「『妖精魔法・妖精の弾丸』」
が、普通に避けられる・・・。
「このまま、撃ち続けるのみじゃ。『妖精魔法・妖精の大砲』」
これまた、避けられる・・・。当たる気がしないのじゃ・・・。
「では、次はこちらの番です。『幻惑魔法・現実と幻想の境目』」
「なんじゃ?」
会場が割れ始めた・・・いや、空間が割れたというべきじゃな・・・エーアイがこんなの出来るなんて聞いてないのじゃ、予想とはまたく違うのじゃ。
「まだまだ、行きますよ。『幻惑魔法・幻想の槍』」
割れた空間からリリアナめがけて、大量の槍が噴出される。
「甘いのじゃ、『妖精魔法・妖精の結界』」
「それも防ぎますか・・・。」
「・・・『妖精魔法・妖精の判決』絶対排除魔法じゃ。」
魔法とともに世界の崩壊がなかったかのように修復された。
「幻術じゃったのか・・・。なるほど、それならば納得じゃ。」
「流石はリリアナ様です。まさか、幻術を破るとは・・・。」
「この勢いのまま、攻め続けるのじゃ。『妖精魔法・傲慢の炎』」
「炎ですか・・・『七炎魔法・龍炎』」
「・・・これも通らないのか。さすがじゃな。」
「まだまだ、これからですよ・・・『空間・重力魔法・ハイパーグラビティ』」
これは・・・シオンの超重力帯よりもきついのじゃ・・・。
「リリアナ様でなければ、体が抉れてしまうほどの威力です流石ですね。」
エーアイはまだまだ余裕じゃな・・・リリアナは普通に本気を出してるのじゃが・・・。
「もういいのじゃ、『妖精魔法・妖精女王の一撃』」
これは、リリアナの今の状態での最高威力なんじゃが・・・。
「『七炎魔法・龍炎』」
今度の龍炎は、龍の形をした炎ではなく、炎の龍・・・ちょくちょくとその技は見てるしくらったこともあるから克服済みじゃ。
「その名も、『妖精魔法・龍喰らい』」
光の粒のようなものが大量に炎の龍に纏わりつきそして、魔力を奪う。
「・・・そうきましたか、でしたら、『暗黒魔法・ブラックホール』全てを飲み込むまで。」
「うぐぐぐ・・・。」
結局は吸い込まれてしまうだけじゃな・・・いっそのこと蹴りに行くか・・・。それはまずそうじゃし、弱ったのじゃ。
「さて、リリアナ様もう終わりにしましょうか・・・。」
「どういう意味じゃ?」
「少々卑怯でしたが・・・怒らないでくださいね、」
目の前にいたエーアイが黒い靄のようになって消えた・・・。
「エーアイだけじゃない・・・全部消え始めているのじゃ・・・まさか、これも幻術・・・。」
「その通りでございます。試合開始とともにリリアナ様はすでに幻術にかかっておりました。」
「現実ではどうなっているのじゃ?」
「試合開始とともに幻術にかかり、そして私の魔法があたり、寝たきりです。魔法が当たったといいましたが・・・ダメージはありませんので。」
「最初から負けておったのか・・・。」
「最初に負かさなければ、私も少々きつい戦いになりそうでしたのでこのような方法を取りました。」
「完敗ってやつじゃな・・・。エーアイはほんとは心読めるのじゃないのか?」
「まさか・・・私はそのようなことはしませんよ。」
優勝は誰にするとか・・・決めてないや・・・。




