200 王都生活35日目朝 一回戦第三試合
今回は・・・たぶん今井君かな?
「では、続いての試合はぁ!!第三試合、王都の国営ギルドにてそこそこの活躍をしているキテツと俺にも一瞬で敵を凍らせることはたやすいことだと言い張る男フロストだぁぁ!!」
「さっきのベラドンナ結構ひどかったよな?」
「今言うのね?あれは・・・すぐに降参してくれるって思ってたんじゃないの?」
「ふーん・・・まぁいいけどさ、お前って今女だろ?」
「あなたがそうやったんでしょ?」
「で、お前は元々、分身だったけど、今は分身じゃないだろ?」
「私はあなたであり、赤の他人でもあるのよ。」
「ふーん、まぁどうでもいいけどさ、優勝者って誰になると思う?」
「まぁ、あなたはまずないわね。あるとしたら・・・エーアイでしょうね。」
「やっぱり?」
「普段のエーアイであればあなたでも勝てるでしょうけど・・・今は無理よ。」
「なんで?普段も勝ち目ないと思うけど?」
「今のほうが戦闘力は上よ。」
「いや、なんでだよ・・・。」
「存在そのものがエーアイに集まってるって言えばいいのかしら?普段はあなたと体で分割してるみたいだけど・・・今は一つの存在ってこと。」
「よくわからないです。」
「つまりは、完全体エーアイってところかしらね。」
「常に、完璧じゃない?てか、あれ以上に強くなれるのかよ・・・。」
「まぁ、私がぶっ飛ばしてあげるけどね。」
「できるの?無理だろ・・・。」
「運も実力のうちよ・・・あなたと私の2対1なら勝てる確率もちょっとはあるかもしれないけど・・・本体が一番役に立たないからなー。」
「ひでぇ・・・俺が何をしたんだよ・・・。」
「基本なにもしないからでしょ?」
「なるほど・・・ってお前らは怠惰の罪とか、色欲のとかないの?」
「あれってこの世界で一人しか持てないのよ?あなたいがいに持ってる人はいないわ・・・分身だろうと、あなたの体を半分に割って両方直したとしてもね・・・。」
「鬼恐ろしいこと言ってるけど・・・まぁいいか。俺もお前を見習って魔導書を読みまくってるよ今。」
「ふーん、試合中に同時に5冊ぐらいから魔法を使えば?こんな感じに、『究極魔法・』」
「ストップ!!ものを壊す気かよ?やめろってでも、その意見は貰ったから・・・あざす。」
「・・・ならいいけど。」
「勝者は・・・フロストだぁぁ!!」
「あ・・・試合ほとんど見てなかった・・・胡蝶のせいだからな?」
「いや、あなたのせいでしょ?」
「案外、百合とかでも良かった気がしてきたな・・・。」
「いやよ、その名前は・・・変なのつけられるぐらいなら今のままで結構よ。」
「あっそ・・・」
第三試合とか言ったな・・・あれは嘘だ。




