199 王都生活35日目朝 一回戦第二試合
今回はベラドンナ
「予想外な出来事が起こり続ける今大会一回戦第2試合は、疾風の男アルファ、この男以上に疾風が似合う男はいない!!そして、もう一人は絶世の美女、その深緑の髪は男の心を鷲掴みにする。メイドのベラドンナだぁ!!」
「メイド如きがこの疾風のアルファの相手とはな・・・舐められたものだな。」
「それは、それは非常に残念でございますね・・・ですが、私はジンジャー様や氷の魔法を使っていた方のようにすぐに終わらせるのはあまり好きではないほうですので、少々お時間を貰いますよ。」
「それができるといいな・・・『ブースト』」
アルファは体に黄緑色の・・・風の魔力を纏わせた。
「なるほど・・・風の魔法の応用ですか。」
「まさに、疾風の名に相応しい魔法だろ。」
「そうですね・・・風と同じぐらいの速度でしょうか。」
「そうとも言えるな・・・。」
もっとも、音速以上の速さで移動できる私からすれば随分とのんびりとした速度だと思うけど、赤羽根様の亜光速には到底及ばないが・・・。亜光速で移動されたら目では追えないだけに過ぎないが・・・。
「『植物魔法・バインドプラント』」
「なに!?」
「速く動くだけでは、武器には成り得ないのですよ。」
アルファの足を植物が捉えた。
もともと、そんなに早いわけじゃなかったわけだから、元から、武器にはなってなかったのでしょうね。
「思ってたよりも、決着が早くついてしまいそうですが・・・降参にしますか?」
「メイド如きに・・・そんなわけないだろ?」
「でしょうね・・・では、少々残酷ですが・・・強く締め付けていきますので降参なら降参とおしゃってくださいね?気を失えば止めますが。」
「ぐ・・・俺が・・・こんなところで・・・。」
「なかなか、耐えますね・・・。」
「俺は・・・疾風のアルファだ・・から・な。」
「もう体のほとんどを締め付けていますが・・・見てるこっちがひどくやつに見えてしまうので一気に絞めますね?大丈夫ですか?」
「こんなの・・・へのか・・ぱ」
「では、行きます。」
エーアイに何か言われそうだな~・・・でも、降参してって言ったのにしない、こいつが悪いに決まってる。親切心を無視した罪ね。
「しょ、勝者は・・・ベラドンナだぁぁ!!この大会はどうなっているんだ?さきほどから、波乱万丈だぞ?だが、それが面白い!!誰にも優勝者が想像できないぞ、この大会は!!」
「ご主人様か、エーアイが勝つんでしょうね・・・。その他の人間が勝てる敵ではないでしょうね・・・あの二人は。」
旅行行ってました・・・すいません




