196 王都生活35日目朝 魔導大会
今回も今井君
「はぁ、どの魔法書だろ?めんどいから、大量に空間魔法で作った空間にぶち込んでおくか。最初からそれをしとけばよかったんだ・・・。」
なんてことだ・・・。最初からしとけばよかったんだ。みんな出て行ったポイし・・・まじないわーあの女。男のままでも良かった気がするな。あ、それだとばれるかもしれないからか・・・。
「『空間魔法・転移門』」
しかし、エーアイが使える魔法は基本俺も使えるってことか。
「ちょっと長すぎない?しかも、なんで手ぶらなの?」
「空間魔法で作った空間に押し込んできた。」
「四次元空間ってやつね。」
「いや、違うけど・・・そうでもあるのか?よくわからんわ。」
「あっそ、じゃあ、早くしてよ、私は当日参加枠だから、あなたより、早く試合があるのよ?しかもあなた、見事に、最初の、開会宣言みたいのから逃げたわね。他にも2人ぐらいいなかったらしいけど。」
「大丈夫なの?」
「別に大丈夫なんじゃない?私は当日参加枠4試合目なのよ。つまり、当時参加枠の最終試合ね。」
「ほへぇ・・・、まだ試合は始まってないんだ。」
「もうすぐよ、ほら、控室みたいなところあるから、そこにいったら?」
「あ、はい・・・。」
このほんの2時間ほどで何があったんだ?
「まぁいいや。」
俺は控室に向かった。
「リョウ、男の控室はこっちだぞ?」
「先輩もしっかり出ていたんですね。」
「リリアナちゃんがやったらしいけど・・・。お前トーナメント表みたか?」
「いや、見てませんけど?」
「なら、いいか、まぁ、さっさとこっちにこいよ。話でもしとこうぜ。」
「へぇー男ばっかりの控室ですか?」
「そりゃ、男性用の控室だからな。」
「お、リュージじゃん。」
だれだ、この男。
「こいつはガンマ、鋼鉄のガンマって言われるほどの高い防御力を持つ男だ。こいつとは、依頼で知り合った。ガンマ悪いが後でにしてくれ。」
「おうおう、お前も出てるなんてナぁ・・・。全くお前らのとこのマスターは参加拒否だろ?」
「戦闘向きの魔法じゃないってよく言ってましたからね。」
「そういえば、そんなことも言ってたな。」
「まぁ、こないだの防衛戦でS級8位は誰かをかばって死んだらしいからな。4位のやつは4大魔将にやられたとか。」
「へぇー魔将ってそんなに強かったんだ・・・。」
「そうだよなぁ・・・でも俺は、その魔将どもを倒した連中とは当たらないようだしな。」
「多分、屋敷にいる女たちのことだぞ。殆ど、俺らと半々で別れてるからな。」
「へぇー、」
「そろそろ、参加枠も最後ってところだぞ?俺の聞いた話では、最後の枠にとんでもない、戦闘力の女がいるらしいからな、リュージ達も一緒に見に行かないか?」
「先輩行きましょうよ。」
俺(女)の戦いが気になるだけだが。
「そうだな。」
俺達は、最後の試合を見ることになった。




