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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
182/957

182 王都生活28日目夜 問いと答え

今回はエーアイ

「突然ですが質問です。魔族社会、人間社会の両方においてその両方を手にできるほどの力があれば何に使いますか?」


「ジンジャー様、何か悪いものでも食べましたか?」


「食べてないわよ。早く質問に答えてよ。」


「私がその両方を手にしたらですか?」


「そう、エーアイがその両方を手にしたらの話よ。」


ジンジャー様は現状を知ってるのでしょうか?まさに魔族社会を手に入れようとしてるのも同然のことをご主人様はなさっているのだが・・・。


「私でしたら、それらの全権限でご主人様を守ります。無論、私自身が守るのが一番ですが・・・。」


「真面目ね・・・でも、そこまでして、守らなくてもいいと思うけど。私はその二つがあっても、今の生活があれば、それでいいわ。」


「なぜ、いきなりこのような質問を?」


「女の勘よ。きっとリョウがその二つを手に入れそうだからね。リョウはその二つ手に入れても問題ないと思うけど。そうね、リョウならば、そんなものを手に入れようとしなくても手に入れそうね。」


「ジンジャー様はなぜそのようにお考えで?」


「だから、女の勘よ。」


「何か知ってるのでしょうか?」


「なーんにも知らないわよ。」


ジンジャー様はここ数日で急激な成長をし続けているのでご主人様の情報でも集めれるようになったのか・・・もしくは、本当に勘なのか、はたまたただの思いつきか・・・。


「・・・ご主人様のことでしょうか?」


「リョウ?リョウは何かしてるの?」


「ご主人様は、現在旅に出てますが・・・。」


「あなただけこっそりと会いに行けるんでしょ?」


事実、会いに行けるわけだが・・・ご主人様は会いたいわけではないのだろう。


「・・・。」


「大丈夫よ、怒ってるわけじゃないし。それならさ、最近のリョウはまた強くなったの?」


「ご主人様は現在、休養期間と言えばよろしいのでしょうか?ご主人様は、魔法などの使用を控えているようですので。私としては、そちらの方がよいとも思いますが。」


「リョウはすごく強くて、何でもできるような人なのにね。」


「そうかもしれませんが、私はご主人様は魔法などを使わないほうが、よいとも思います。」


「魔法って便利なのに?別に、攻撃以外にも、暖房、冷房、洗濯、掃除とすっごく便利じゃない?」


「そうですね。確かに便利ですが、それらができるのは、それらの発想を持った人のみですので、それらの発想を持たない人は、火で暖房を、窓を開けて風邪で涼み、手洗いで洗濯をし、箒で掃除をしているのですよ。いかに皆様の頭が柔軟なのかがわかりますね。」


「そうよね・・・ここ数日でだいぶ強くなった半面何かをなくしたのかな?」


「元々できなかったものをできるようになれば、それは自然と時間とともに常識になっただけのことです。人間ならば誰しもに言えることなので、ジンジャー様が何かをなくしたわけではありません。」


「すごく、難しい話ね。でも、私はわかるわよ。」


「さすがはジンジャー様です。」


最近の成長は本当はご主人様のせいであるのだが・・・ご主人様にもその自覚はないのでそのことは話必要はないと私は思うが・・・大罪は、本当にこの世界で最も厄介な能力だ。ご主人様と、リリアナ様、ジンジャー様、吸血王と5人も味方にいることがとてつもない奇跡ともいえる、ご主人様でも、これらの称号を持った人たちと戦う場合は苦戦を強いられるだろうと私の演算結果では出ている。


「ねぇ、エーアイは最近の私は成長してるとか思う?」


「はい、それはとても成長をなさってると思います。人としても、女性としても、それはここに来た時とは比べ物にならないぐらいに。」


「お世辞言っても何も出ないわよ。」


「事実を述べたまでです。」


ジンジャー様の場合はご主人様の大罪と、ジンジャー様自身の大罪でより強くその力を引き出してるともいえるだろうが、その力を一度に引き出さずに、ゆっくりと引き出しているのは才能と呼ぶべきだろう。


「ふーん。リョウに早く強くなった私を見てほしいなぁ。」


「ご主人様ならば、常にジンジャー様のことを見られてますよ。」


「そんなわけないでしょ?」


「ご主人様はジンジャー様やリリアナ様、屋敷にいる人のことは大体見られてますよ。」


「・・・そうね、そうよね。私はもう寝るわ。夜遅くにごめんね。」


「では、私はこれで。」


ご主人様の他人を見る目はお世辞抜きでスゴイと思うが、ご主人様自信をその目でご自身を正当な評価をしてほしいものだが。



強欲、傲慢、時には必要なものだと私は思いますがね。

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