表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
18/957

18 妖精魔法の練習しました その2

今回も赤羽根さん視点。

「リリアナ・・・これって出来てると思う?」


「う~む、確かに結界はうまくいってると思うんじゃが・・・回復魔法の方がうまく作動しておらんようじゃ、それと得意属性は、何をやっておるんじゃ?」


「一応6属性の中では光がやりやすいから光を使ってるんだけど・・・。」


「う~む、やはり、別の属性なんじゃろか?」


「たぶん、雷か、磁気だと、思うけど?」


今井君が急に現れた。


「む?得意属性とは6属性のことじゃないのか?」


「得意な属性って意味だったけど・・・ユニークって属性ないの?」


「同じ名前のユニーク魔法で、同じように教えてもらっても差が出るのがユニークなんじゃ、属性はないとされておるんじゃ。」


「そうだったのか・・・。それと結界もまだ完成してないと思うけど?」


「む?なぜじゃ?リリアナの攻撃が無効化されたぞ?」


「いや、闇の範囲結界が外じゃなくて内側なのと、妖精魔法で実行できてないってところかな・・・。」


「ねぇ、今井君なんであなた、この魔法が使えないのにそんなに詳しいの?」


「ん?仮定だから、失敗のほうが当たり前程度なんだけど・・・。」


「よくそんなのを人に教えてるわね・・・。」


「他人じゃないと使えるかどうかわからないからな!」


今井君はやけに自慢顔で言い放った。


「じゃあ俺も続きするから。」


今井君は何事もなかったように去っていった。


「そうじゃったのか・・・失敗の可能性があったんじゃな・・・。」


「とりあえず、雷魔法でウォールをやってみるわ。それと、闇と光の範囲結界を逆転させるわ。」


「うむ、やってみるのじゃ。」


私は次はちゃんと指摘されたところも修正して今度はやった。

リリアナは少し離れたところまで離れている。

魔法は確かに発動したけど・・・。

範囲結界の範囲が半径1mぐらいになっている。

その他には・・・。


「魔法の効果が逆・・・?」


私から半径1mにはなにもなくなっていた。

芝生どころか、地面すらも削り取られたようになくなっている。


「妖精魔法で実行できていないと思うのじゃが・・・。」


「やっぱりそこなのかしら・・・。」


「実行についてシオンは知らないのか?」


「リリアナ知っているの?」


「リリアナがリョウに教えたことじゃからな!」


「なら早く教えてよー。」


私はリリアナを突いた。


「うむ、通常の実行するとは、それらのことを、その属性ですべてのことをするんじゃ。」


「どういう意味・・・?」


「今回の場合はかなり難しいんじゃ・・・闇と光で同じことをしておるからの・・・。普通ならば、範囲結界などを火などの属性でやることを実行というのじゃが・・・。ユニークで、しかも、同じことを2つやらないといけないのじゃ・・・これは、例えリリアナが闇を使えてもここで、つまずくと思うのじゃ。」


「妖精魔法で実行ってかなり難しいのね・・・。」


「リリアナはどうしても理解できないのじゃ・・・なぜ闇の範囲結界のほうを内側にしておるのか・・・。これでは結界もさっきより弱くなるし、回復どころか、死を与えておるだけではないか・・・。」


リリアナは私が削った地面を直しながらずっとつぶやいている・・・。

確かにこれでは自分以外のものを消し飛ばす魔法になってると思うのよね・・・。


「実行の仕方さえわかれば・・・。」


リリアナがいきなりこっちを見てきた。


「同じことを実行する方法は混ぜてやるんじゃ・・・これ全部混ぜて一つのことにしてしまえばよいのではないか?」


初耳なことをさらっと言ってきたわね。


「混ぜてやるってどういう意味よ・・・。」


「簡単じゃ、妖精魔法で同じようにやるのじゃ。」


「妖精魔法で同じように・・・ってどうやるのよ・・・。」


「この妖精魔法は覚えるのがかなり大変なのじゃが覚えたら、この魔法は実に使いやすいものなんじゃ、この魔法はリリアナの場合は光魔法のように使えるのじゃ・・・。こんな言い方しかできんのじゃが・・・シオンはこれで理解できたじゃろか?」


「出会ってそろそろ1週間よ私の学習能力なめないでよね。」


私は笑いながら言った。

この魔法だけ、ほかの魔法と全く違うのだから・・・この魔法だけは魔法でありながら魔法ではないみたいだから今まで気が付かなかったのね。リリアナは私よりも優れた魔法使い・・・魔導士っていうのだったかしら?だから気付いてたのね・・・。


「リリアナまた失敗したら危険だから離れて。」


「うむ、次は成功すると思うのじゃ。」


リリアナは一言そういって離れていった。


「『妖精魔法・妖精の祝福』・・・。」


私は雷魔法や磁気魔法と同じようにというより、この二つを同時に使うようにすべての手順を実行した。


「シオンすごいぞ、すごいのじゃ!!」


私の周りには白い光が舞いっていた。

結界は今まで無地だったのが今は蝶の羽の模様が描かれている。

たまに、静電気のようにパチパチとなっている。


「これが、妖精の祝福・・・?」


リリアナは結界の外から妖精の祝福の書かれた紙と見比べている。

そういえば、あの紙には、結界の中では光が舞っているような絵が描かれてたっけ・・・。


「シオン!!」


リリアナが結界の中に入って抱き着いてきた。


「できたようじゃな!!」


リリアナは何かを指さしたほうを見ると、舞っていた光に当たった実験のために折った木の枝が本来、木の幹があったはずの場所に木が伸び始めた。


「これはどういうこと?」


「植物は折られても死んではいないからの・・・。」


「つまり、成功ってことね!!」





今回はスキルの紹介


『雷魔法』:

雷を自在に扱うスキル。

魔力の供給量に比例して威力が上がる。


『磁気魔法』:

磁気を自在に扱うスキル。

魔力の供給量に比例して威力が上がる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ