表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
179/957

179 王都生活27日目夜 メイドの会話

今回はマイティ

「今日は修行中にどこか行ってから心なしか顔色がよくないですよ?」


「私は常に健康のつもりですが。」


「職場仲間に隠し事するなんて・・・まさか、男でも作ったの?」


「違います。いえ、特に気にするほどのことではありませんので。二人は気になさらずに。」


エーアイさんが外に出て行った。


「ベラドンナさん。エーアイさんって絶対になにかありましたよね?」


「さぁね。ご主人様がいないから、寂しいだけじゃないの?それは、マイティだったわね。」


「違います!!」


この二人は私の読心術が効かないので本心はどう思ってるのか・・・もしくは、本心がこれなのかのどちらかだろうが、エーアイさんは本心を隠してるとは思う。


「怒った顔も可愛らしいわね。」


「そんなことありませんってば!!」


「はいはい。エーアイが機嫌悪いのは珍しいかもね。エーアイの機嫌を損ねるとしたら、ご主人様のことしかありえないけど・・・どこか行ったときに喧嘩でもしたのかもね。」


「エーアイさんがご主人様と?」


あいつがとても、エーアイさんに喧嘩を挑むようなバカには思えないが。


「まぁ、ご主人様ほどの人格者なら、喧嘩になるはずがないから、不本意なことでもしたんじゃないの?」


「よくわからないです。」


「そうね、あなたも最初にあったころよりも随分と強くなったんじゃない?今のご主人様なら倒せるかもね。」


「その言い方でしたら、別のご主人様には勝てないみたいな言い方ですよ。」


「あの人は仲間や友達に攻撃することをすごくためらうのよ。そこが私は好きなんだけどね。あなたもきっとご主人様の大切な人リストに名前は言ってるわよ。」


「ご主人様は敵にもやさしさを残して戦う人ですよ。」


「それがあのお方の怠惰ということなんでしょうね。それ以外にあのお方が怠惰な理由がわからないもの。」


「ご主人様は本当はどのくらい強いのですか?私にはさっぱりわからないのですが・・・。」


「エーアイと同じか、それ以上か・・・どっちにしても、ご主人様は全力を出さない人なのでよくわからないけど、本気出せば、エーアイもたおせるんじゃないの?エーアイは嘘つかないから、きっとご主人様の方が強いのは事実ね。」


「ご主人様が?エーアイさんより強いのですか?」


あいつがエーアイさんに勝てる未来が全く見えないぞ。


「あなたは知らないでしょうけど、ご主人様は無茶苦茶強いのよ。あなたは全力だす前にやられてるみたいだったけど。」


「あれでも全力じゃないのか・・・。」


「私も全力は見たことないけど。出来ないことを話すのはやめましょうか。」


「わかりました。」


「あなたはリリアナ様達と同じ感情をご主人様に持ってるでしょ?」


「持ってません。」


「隠したって無駄よ。ご主人様は気づいてるわよ。感が鋭いからね。気づいていても気づかないふりをしているのよあのお方は。」


「ベラドンナさんの方がベタ惚れしてるんじゃないですか?」


「大好きなだけよ、エーアイや私、他にもイーグルや、バカ犬ちゃんもご主人様によって作られたのよ。」


「バカ犬さんって人は知りませんが、イーグルって、赤羽根様のペットですか?」


「そうよ、私たちの生みの親が、ご主人様よ、あなたのほうが年上よ。」


「何言ってるんだか・・・私にはさっぱりです。」


「まだまだ、子供ね、私は最初はそんな感じだったけど、成長したのかもね。」


「まず第一に命を作るなんてこと不可能じゃないですか。命を作るなんて、最大の禁忌でもあると昔学校でも習いましたよ。」


「学校ね、私は知らないわ。あなた見たんじゃないの?ご主人様の幻術を。」


「幻術なら見ましたけど・・・すごくリアルな幻術でしたよ。本物に命令だしたりするぐらいの。」


「あれは、心を持たしてるのよ。それの応用で私たちを作ったのよ。」


「・・・。ご主人様ってすごい人だったのですか?」


「今更何を言ってるんだか・・・あなたはその片鱗を見ただけよ。全部知ってるのはエーアイぐらいよ。」


「エーアイさんとご主人様はどういう関係ですか?」


「心と体が繋がってる関係よ。」


「え・・・。」


「嘘よ、顔赤くしちゃって・・・心は繋がってるのは事実だけどね。」


結局この人の話からはご主人様もエーアイさんも何者か全くわからないまま時間が過ぎただけか・・・。




自分が何者かなんて誰もわからないことですよね。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ