175 王都生活26日目昼 デート
今回は赤羽根さん
「おーい。迎えに来たぞ。」
「あんまり、大きい声出さないでよ・・・リリアナだけには見られたくないのだから。」
「何でリリアナちゃん?それと、その服に合ってるぞ。」
「そう?結構かわいいでしょ?」
「かわいい・・・のか?清潔感はあると思うが。」
「で、どこに行くか決めてるの?何も考えずに出てきたとかじゃないよね?」
「大丈夫だ。ジンジャーからそのあたりの情報はしっかり貰ってるからな。」
「口説いてるの?ジンジャーきれいなのはわかるけど・・・やめた方がいいわよ?」
「口説いたりはしてないけど・・・人の女に手を出すほど俺は落ちていないからな。」
「ならいいわよ。そういうのは、知ってるのにね。」
「そういうのはってなんだよ・・・お前ちょくちょくと意味の分からないことが多いな。」
「いいでしょ別に・・・。」
ここまで、鈍いとこっちがバカみたいじゃない・・・。
せめて、今井君から、少しぐらいそのあたりを察する力をもらった方がいいんじゃないの?
「お前、今絶対に俺のことバカにしてだろ・・・目が俺のことバカにしてたぞ・・・。」
「そんなところの感が鋭いのね。」
「まぁな、ここの店にするか。」
「前の世界のカフェみたいね。」
「カフェだろ・・・どう見ても・・・。」
「カフェなんて入らないから、知らないのよ。無知で悪かったわね。」
「可愛らしい一面とでも思ておくから、安心しとけって。」
「ねぇ、カフェって何を頼むの?」
「前の世界では、パフェだったけど・・・ジンジャーはサンドイッチを頼むって言ったぞ?ほら、あっちのカップルも頼んでるし。後は、紅茶かな?」
「そんなところはしっかりしてるのね。そりゃ、さぞモテルでしょうね。」
「嫉妬してるのか?安心していいぞ、俺はこう見えても一人の女に愛を注ぐタイプだからな。」
「それ、浮気する人が言うセリフよ。」
「いや、俺はしないぞ?今まで一回もしたことないしな。」
「そりゃ、あっちでやったら学校中でスキャンダルでしょ?」
「まぁ、そうなるよな。お前も、一人の男にそそぐタイプか、気が合うのだな。」
「ここに来てからは結構モテてるのよ?リリアナほどじゃないけど。」
ギルドにアイドルグループのファンみたいなのがいるぐらいだし。
「まぁ、リリアナちゃんは可愛らしいからな、アイドルやっても問題ないだろうな。」
「リリアナにも手だしたら駄目よ?」
「あそこまで、大声で大好きじゃ!!とか言ってるような奴に手を出す奴がいるのか?」
「そういう面はしっかりしてて安心したわ。」
「まぁな、そういえば、ジョーダンはエーアイに一目ぼれしたってよ。」
「それって今井君の友達でしょ?」
「まぁ、エーアイに一目惚れするのはわからんでもないが・・・お勧めはしないな。というよりも、あの屋敷の女たちはみんなリョウに惚れこんでしまってるからな。」
「私は惚れてなんかないわよ。って全員っておかしいでしょ。」
「俺としては、エーアイが勝ち取るか、リョウが全部もらうかのどっちかだな。」
「ジンジャーもリリアナも最近は猛アタックしてるでしょ。」
「リョウの口癖みたいなのにうちの優秀メイドはか、エーアイってのが入るぐらいリョウから信頼を勝ち取ってるからな、エーアイが俺の中ではかなりいいところまで来てるな。」
「今井君はエーアイのこと、そんな目で絶対見てないでしょ・・・。」
「そうか?まぁそうか。」
「私は誰が好きだと思ってたの?」
「いないか、リョウかな?でも、リョウはないってのは知ってたからなぁ・・・ギルドの男か!?」
なんで、そこまできてわからないのかしら?
「あなたってとことん鈍感ね。鈍感な男は嫌われるわよ?私はどっちでもいいけど。」
「いや、俺は鋭いからな?」
「どの口が言うんだか・・・。」
ここまで鈍いってなると悔しくなるわね。私も、もっとアタックしないとダメなのかな・・・。でも、リリアナみたいに好きとか言えないし。
ぎりぎりかな?知らないことは書けないからね・・・。




