171 王都生活25日目朝 朝から
今回はリリアナ
「しかし、暇じゃな。昨日リョウが出て行かなかったら、今日はリリアナと対戦してもらおうかと思っておったのに。そうじゃな、エーアイが代わりに戦ってくれたらそれで満足じゃ。」
「私がですか?昨夜も一緒に寝さして貰ったばかりで少し、よろしいのですか?」
「お前も言葉がおかしくなる時があるのじゃな。リリアナはエーアイがいいのじゃ。」
「わたしでよろしければ、何なりと。」
「ジンジャーと戦った時のリョウは炎を主体的に使ってたらしいのじゃが、エーアイは優秀でリョウの魔法であればすべて使いこなせるとリョウが言ってたのじゃが・・・炎の魔法ももう持っているのか?」
「はい、私はご主人様に許可を得て、習得しましたので。」
「リョウが帰ってきたときにびっくりさせるのじゃ。リリアナはすごく強くなったってところを見せつけるのじゃ。」
「ご主人様もさぞ喜ばれるでしょう。」
「そうじゃな。じゃあ、昼位に約束じゃぞ。」
「はい。」
「エーアイは常にメイド服じゃな。」
「私はメイド服を20着ほどとドレスを1着持ってるだけですので、ドレスは着る機会がないので着ることはありませんが。」
「エーアイは美人じゃからな、きっと似合うはずじゃ。来客が来たときドレスで相手すればきっとこの屋敷の主と言われるのじゃ。」
「まさか、リリアナ様でしたらきっと、若奥様と言われるのでしょう。私も、いつかリリアナ様のことを奥様と呼ぶ日が来るのでしょうね・・・。楽しみにしてます。私は、仕事があるのでこれで。」
「奥様か・・・ジンジャーも一緒に奥様になったらどうなるのじゃ?」
「お二人とも奥様と呼ぶしかありません。」
「そうじゃな、そうじゃな。奥様と呼ばれるのもいい気分じゃな。早いうちにそうなるのを楽しみにしてるといいぞ。リリアナのことを嫌いになってもリョウはきっと捨てたりはしない筈じゃからな。」
「ご主人様はリリアナ様のことを嫌いになる筈がございません。では、これで。」
エーアイは出て行った。
「奥様と呼ばれる日もちかそうじゃな・・・。ジンジャーよりも早くリョウの心を鷲掴みにして、少しでも長く、リョウを独り占めじゃ。」
じゃが、リョウのことじゃから、きっと二人同時にとかになるのかもしれないのじゃな。そういうことも、リョウであれば、許してあげるのじゃ。リリアナの初めて好きになった人じゃ、絶対に捕まえるのじゃ。
「リリアナ・・・あなた、すごく変なことかんがえてるでしょ?かわいいのだから、あんまりそんな顔しちゃダメよ。今井君が見たら、がっかりするわよ。」
「そんなことはないのじゃ。それに今日から毎日、エーアイと戦うことにしたのじゃ。リョウよりも強くなって、リリアナが守ってあげるのじゃ。」
「まぁいいけど、あなたも早く着替えて朝食を食べなさいよ。」
「シオンはリュージと朝からいちゃついてたのじゃろ?道理でいつもより機嫌がいいわけじゃ。」
「そんなことしてないわよ。ほら、早くしなさい。外で待っててあげるから。」
「わかったのじゃ。」
シオンは中々うまくいってるようじゃが・・・リリアナたちは全然じゃな。
熱愛発覚とか新聞とか雑誌で見ますけど、あれどうやって見つけてるんですかね?




