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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
169/957

169 王都生活24日目夕 リョウには追い付けなかったのじゃ。

今回はリリアナ

「どこに行ったんじゃリョウは・・・。」


「リリアナ様、そろそろ、お戻りになれたほうがよろしいのでは?」


リョウの羽根の四枚羽根をはやしたエーアイがずっとついてきてくれていたのじゃが・・・。


「リリアナはかなり速い自信があったのじゃが・・・よく追いついてこれたのじゃな。」


「メイドですから。」


全く理解できないことじゃが・・・メイドはみんな速いのか?


「では、もう日が暮れてますので、転移魔法で屋敷まで戻りましょう。」


「うむ・・・リョウはどこへ行ったのじゃ?」


「私にはわかりかねますが、今朝は機嫌が非情に良かったので危険なことではないかと、私は思います。」


「そんなはずがないのじゃ!リョウじゃぞ?あのリョウも歩けば吸血王に当たるあのリョウじゃぞ?」


「リリアナ様もそのようなお考えでしたか・・・。ですが、ご主人様を信じて待つことも私は必要かと思います。」


「そ、そうじゃな。エルフ社会でも、夫婦の関係になれば、女は家で家事を、男は外で仕事をってなるものじゃからな。旦那の帰りを待つのも妻の務めじゃな。今のうちから練習しとくのじゃ。」


「リリアナ様のその考えには私も納得いたしました。では、ゲートを繋ぎましたので、こちらをお使いくださいませ。」


「うむ、そうじゃな。」


メイドたちはみんな空間魔法を使っておるようじゃが・・・やっぱりいいか。待つのも練習じゃしな。


「しかしこの手の魔法は便利じゃな。もう屋敷じゃ。」


「はい、ご主人様もこのような魔法をお使いになられます。」


「そうじゃな。エーアイよかったら、今日はリリアナと一緒に寝てほしいのじゃ。」


「私がですか?ジンジャー様達とは一緒に眠られないのですか?」


「別にジンジャーでもいいんじゃが、今日はエーアイと一緒がいいのじゃ。」


「仕事が終わり次第すぐに向かいます。」


「寂しいからとかじゃないからな?」


「はい、存じております。」


「ならいいのじゃ。」


「ほんとは寂しいのでしょ?リリアナはわかりやすいから。」


エーアイと入れ替わりにジンジャーがやってきた。


「あなたってわかりやすいのよ。顔に書いてあるもの寂しいよーってね。」


「そんなこと思ってないのじゃ。これはあれじゃ、花嫁修業ってやつじゃ。」


「じゃあ、私も一緒ね。あなただけが花嫁修業ってわけじゃないのよ?それよりもあなたはいいの?家事、炊飯、掃除に洗濯と、できるのでしょうね?」


「できないのじゃ。」


「胸を張って言うことじゃないわよ。でも、私の方が一歩リードってことね。」


「それは、おかしいのじゃ。愛があれば何でもできるのじゃ。それに、嫁ぐとしても婿迎えるにしても、どっちにも、屋敷にメイドがいるのじゃ。そんなの心配するだけ無駄じゃ。」


「これだから、ボンボンは・・・。」


「リリアナのおなかは大きくないのじゃ。太ってないのじゃ。」


「そういう意味じゃないわよ・・・。」


「いいのじゃ、ジンジャーが意地悪言うのはいつものことじゃ。」


「あれ?私ってあなたの中でそんな人間だったの?」


「そうじゃ、ジンジャーもシオンも意地悪なのじゃ。」


「シオリも入ってるのね・・・。」


「そうじゃ。でも、ジンジャーが一番からかってくるのじゃ。」


「リリアナがかわいいからよ。」


「そんなこと言われても、嬉しくないのじゃ。」


「でも、顔赤いわよ。」


「・・・そんなことないのじゃ!!」




今井君を退場させたかったわけではない、気が付いたらどこかへ行くって言ってのだ・・・。

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