16 リリアナのユニーク魔法を見せてもらいました。
今回は赤羽根さん視点。
「見るがいいぞ、リリアナだけのユニーク魔法を!」
リリアナは私にユニーク魔法を見せてくれている。
「『妖精魔法・ウイング・オブ・フェアリー』!!」
リリアナの背中のあたりから光が溢れ出る。
「綺麗・・・。」
リリアナの背中の光は六つに分かれ、その光は徐々に小さく収縮していく。
「フフフ、驚いているようじゃな!!」
リリアナは私の前にいなくなっていた。
少し、まばゆくて、目をそらした一瞬の間にそこにはいなくなっていた。
私は周りを見たがリリアナはいなかった・・・。
「シオンよここじゃ!!」
リリアナの声は上から聞こえた。
「飛んでるの?」
「そうじゃ!これが、妖精魔法とやらの力じゃ・・・といっても、今はこれしかできんのじゃがな!!」
リリアナは楽しそうに空を舞っている。
「すごいわね・・・。」
私は、固有魔法でかなりやっていけると思っていたけど、上には上がいるってことをよくわかったわ・・・。
「フフフ、実はこれはほとんど、リョウの力なんじゃ!」
「今井君が?」
「魔力許容量が圧倒的に足りないからできないって言っておったが・・・。シオンなら使えるとも言っておったぞ。」
「魔力許容量って連射力の強さじゃないの?」
「正確には連射力ではないのじゃ、あれは、わかりやすいかと思って、リリアナが勝手に言っただけじゃ。正しくは魔力許容量は、主要6魔法を使うときに必要な魔力量を1とした時に何回打てるかの量のことじゃ、連射はあまり関係なかったんじゃ・・・。ちなみに、シオン以外にはちゃんと教えてあるぞ?」
「・・・。今井君は魔力許容量は確か5だったわよね?5以上使うのかしら?」
「うむ、13もの魔法を組み合わせて妖精魔法を作っておったぞ。まぁ、最初の一回目だけしか13も使わんのじゃがな・・・。」
「ちょっと、私じゃ13もなかったんじゃないの?」
「10近くとしか言っておらんのじゃが・・・それにシオンは多くても14はあると思うのじゃ。」
「少なくてどのくらいよ・・・。」
最小のほうが重要というのに。
「少なくても13は今はあると思うのじゃ。」
リリアナは懐から何か紙のようなものを取り出した。
「これを見るんじゃ。」
リリアナは紙を指をさす。
「日本語?」
「リリアナは、この文字を読むことはできないからな、リョウの書いた文字が汚いのかと思ったのじゃが、それはシオン達の故郷の文字であったか。道理でリリアナは読めんわけじゃ・・・。」
「でもこれには、妖精の羽という魔法の使い方しか乗ってないけど・・・解読したの?」
「リョウに読んでもらったのじゃ。」
「それを、私に見せてくれるの?」
「リョウから見せても構わないといわれておるからな。問題ないぞ?」
「なら、教えてもらってもいいかしら?」
今井君にしては優しいのね・・・。
今回は短めです。




